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「ファンタスティック 江戸の絵画の夢と空想」<後期> [美術館]

今日は関東地方、今年初の真夏日になりました。
早朝は強い雨と風だったのに割と早いうちに止んでしまい、それからぐんぐん気温上昇。
…暑い[あせあせ(飛び散る汗)]

昨日は府中市美術館で今月8日まで開催されている「ファンタスティック 江戸の絵画と夢と空想」<後期>を見てきました。
府中市美術館.jpg

美術館がある「府中の森公園」はちょうど新緑真っ盛り。
新緑.jpg
昨日も少し暑かったけれど、風があったので木陰の下を歩くとちょうど良い感じ。

この美術展、前期と後期で全て作品が入れ替えになるので前期と併せて見に行きたかったのですが、前期中は体長崩したりして見に行く事敵わず。
せめて後期だけでも、と見に行ったのですが、ホントに見たいのは前期に集中していたんだよなぁ…。

与謝蕪村「虎図」とか
与謝蕪村の虎図.jpeg

原在中「飛竜図」とか
飛竜図.jpeg


もちろん後期は後期でファンタスティックな作品は沢山有りました。

狩野芳崖「鷹雀図」
狩野芳崖_鷹雀図.jpg
狩野芳崖が養蚕業を起こすにあたり、絵の依頼は受けたくないと考え、法外な画料(1枚十両)を設定。
しかしそれでも2枚の作成依頼があり、その内の1枚がこの絵。
一見鷹が雀を襲っている様に見える絵ですが
「依頼者、夢に鷹と雀の洋上に舞うを夢みてより大いに立身出世せるより、紀年すべく依頼せしもの」

長沢蘆雪「朧月図」
長澤廬雪_朧月夜図.jpg
蘆雪は京都の画家だが、この絵は広島の厳島滞在中に描かれたもの。
厳島神社には同時期に蘆雪が描き、広島の人により奉納された「山姥図」があるそうです。


そして今何かと話題になっている伊藤若冲展にも出品されていた「乗興舟」も出品されていました。
この作品は拓版画なので浮世絵と同じく版違いのものなどが存在しており、私も過去に何度か(おそらく今回のとは別の)「乗興舟」を見た事があります。

今回の「乗興舟」は個人蔵だそうですが、図録には間違えて「京都国立博物館蔵」の写真を掲載してしまったらしく、見返し部分に別刷りの正しい個人蔵版「乗興舟」が挟んでありました。

上が個人蔵の「乗興舟」 下が京都国立博物館蔵の「乗興舟」
個人蔵ー乗興舟.jpg
京都国立博物館蔵ー乗興舟.jpg


おそらく使っている紙の種類が違うのでしょう。個人蔵版の方は全体的にセピア色。京都版はグレー色。
図録でよく見てみると、使用している木版は同じ物の様ですが、個人蔵の方が少しだけ線が細いような気がしました。個人蔵の方が摺った時期が早いのかな…?

しばし江戸時代のファンタスティックな気分に浸ったのでした(その後ますます気温が上がり、買い物した帰りに汗だくで歩く羽目になるとは思わずに[たらーっ(汗)]
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