SSブログ

原安三郎コレクション 広重ビビッド その2 [美術館]

今回の広重ビビッドは原コレクション(※)から「六十余州名所図会」「名所江戸百景」が一同に展示される初の展覧会ですが、葛飾北斎「千恵の海」シリーズ全10図も初公開。
「千恵の海」は一回り小さい中判サイズの木版画で現存する数が少ない作品なのだそうです。
私もアダチ版画の復刻版や、単品でなら見た事がありましたが、全10図揃いで見るのは初めてでした。
 (※)「名所江戸百景」全120図(目録1図含む)の内、原コレクションからは118図出品。
  「虎の門外あふひ坂」は個人蔵。「愛宕下薮小路」はサントリー美術館蔵。

で、会場の中盤くらいでようやく気付いたのですが、この展覧会は前期と後期に別れていたんですね。
「六十余州名所図会」70図(目録1図含む)と北斎の「千恵の海」10図は前後期とも公開ですが、それ以外の作品は前期(4/29~5/23)と後期(5/25~6/12)で入れ替え。

「名所江戸百景」全120図は前後期半分ずつで入れ替えなので、全て実物を見ようと思ったら後期も見に行かなければいけません。なんてこったい[あせあせ(飛び散る汗)]

江戸百景の中でも特に人気の高い「大はしあたけの夕立」
大はしあたけの夕立.jpg

「亀戸梅屋敷」
亀戸梅屋敷.jpg

「深川萬年橋」
深川萬年橋.jpg

「王子装束ゑの木大晦日の狐火」
王子装束ゑの木大晦日の狐火.jpg

あと「深川州崎十万坪」だけは入れ替え無しで前後期とも展示だそうです。


昨日は平日夜とは言えGW中なので混んでいるかとも思ったのですが、割と空いていたので音声ガイドも借りて1枚1枚ゆっくりじっくり見る事ができました。
解説には各木版画の説明(何が描かれているか、など)と、現在の写真などが比較用として載せてあって、もちろん『当時の風景なんか何処へやら』で様変わりしている場所も多いのですが、中には木版画と殆ど変わらない風景の場所もいくつか。
「名所江戸百景」では浅草寺、増上寺、亀戸天神など今でも有名なところもあれば、深川三十三間堂で「えっ、江戸にも三十三間堂があったんだ」など約2時間半江戸時代の町並みをたっぷり楽しんできました。

後期も見に行きたいものですが、見に行っているヒマがあるのかどうか…[たらーっ(汗)]

せめて図録だけでも買おうか、とも思ったのですがこれが結構厚みがある図録でして。
それでなくても最近図録増えて来ているから置き場所に困りそうなので、気に入った作品の絵はがきだけ買う事に。

代わりに「浮世絵『名所江戸百景』復刻物語」なる書籍を見つけて買ってきました。

浮世絵「名所江戸百景」復刻物語


この書籍にも復刻版ですが「名所江戸百景」全120図が掲載されています。
どのように木版画が制作方法や摺りの技術なども写真入りで載っているので「あの木版画、どうやって摺ったんだろう」とか「解説に書いてあった『きめ出し』ってどんな技術だろう」とか謎に思っていたことが全て解決(笑)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

コメント欄は承認制です。

日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記

【注】コメント欄にURLは記載しないで下さい。 スパム防止のため、URLを記載するとコメント記事が消える様になっています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。