SSブログ

若冲断念して「黄金のアフガニスタン」展へ [美術館]

若冲展、本日は最大240分待ちだった様です…[たらーっ(汗)]
動植綵絵をもう一度じっくり見たかったのですが、そこまで混雑するととてもじゃないけれど見る為の根性も体力も(;´Д`)
きっとその内三の丸尚蔵館で見る事が出来るだろうと期待しておきます。

さて昨日は若冲の方がどうしようもなく混んでいたので東京国立博物館(トーハク)で開催されている特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」を見てきました。
アフガニスタン.jpg
アフガニスタン2.jpg

トーハクの年間パスポート買っていなければ見に来なかった特別展だったかもしれません。
トーハクパスポートはベーシックパスポートと普通のパスポートの2種類があって、ベーシックなら1500円で常設展が何度でも無料、パスポートなら4100円で常設展無料に加え、特別展が6回(1つの特別展で各1回ずつ)まで見る事が出来ます。
手持ちの年パスは有効期間7月23日までであと残り2回特別展が見られるので、見ておける物は見ておかないと…な感じで出かけたのですが、期待しないで見に行った展覧会ほど結構楽しめたりします。

「アフガニスタン」と聞くと、長いこと内線の歴史を進んで来た苦難の国家のようなイメージがまず浮かぶのですが、古くは「文明の十字路」として東西アジアやヨーロッパの文明が交わりシルクロードの拠点として発展してきた場所。
貴重な文化財を収めていたアフガニスタン国立博物館は1979年のソ連による軍事介入から始まり、その後度重なる内戦やタリバンによる文化財破壊&強奪で壊滅的な状態に陥ります。
文化財は全て剥奪されて流出しまったものと思われていましたが、実は博物館の中でも特に厳選された文化財が「鍵の番人」と呼ばれた当時の博物館職員によって秘密裏に持ち出され、大統領府地下や中央銀行の金庫に保管されていました。
番人達はこれらの文化財の存在を身内にも内緒にし、資金調達の為に文化財を探すタリバン達に捕まって拷問を受けても隠し場所を絶対に言わなかったそうです。

タリバン政権が崩壊し、国内情勢が収まって来た2004年になると隠されたこれらの文化財が15年ぶりに地下や金庫から取り出され、文化遺産復興を支援する為に2006年から国際巡回展が始まったとの事でした。
と言う事はこれらの秘宝は10年経ってようやく日本でお目見えしたものということなんですね。
国内では九州国立博物館についでの公開です。

展示物は紀元前2100~2000年頃のテペ・フロール遺跡から1~3世紀ベグラムの出土品まで、発掘された遺跡ごとにまとめられて出品されていました。
中でも目を引くのが「金の丘」の意味を持つ「ティリヤ・テペ」で遊牧民の有力者と考えられている墓地から出土した黄金製の副葬品の数々[ぴかぴか(新しい)]
黄金のムフロン羊.jpg
黄金の雄羊像。ティリヤ・テペで6基発掘された墓地の内の1基(唯一の男性埋葬者の頭部部分に副葬)で見つかったもの。

写真を見て比較的大きな雄羊像を想像していたのですが、実物は高さ5cmほどのとても小さなものでした。
2000年も前に作られた副葬品なのに実に細かい造形と細工。高い技術力と素晴らしいデザインにすっかり圧倒されてしまいました。
実は若冲展に行けたら、と期待して双眼鏡を持参していたのですが、これが黄金細工の細かい細工を見るのに非常に役立ちました。

PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21 ポロプリズム 6.5倍 有効径21mm 62001


双眼鏡、とは言っても最短距離50cmでピント合わせが出来るタイプなので、美術鑑賞には持ってこいです。
多少混んでいても後ろから見れば拡大して見る事が出来るし。
モノキュラーも持っているのですが、ピント合わせはパピリオの方が断然楽ですし、何より視野が広く明るめに見えるのが良い。
欠点はやや重い&大きいのでミラーレス一眼と一緒に持って行こうかと思うと結構な荷物になってしまう点。あと美術展とかだとこの大きさの双眼鏡をいきなりバッグから取り出して覗くのがちょっとだけ恥ずかしい…(;´∀`)
なので、買ったのは去年の7月なのに使ったのは昨日が初だったのでした。…これからはもっと有効活用しよう。

展覧会の最後では画家の平山郁夫氏が中心となってアフガニスタンから流出した文化財を、再びアフガニスタンへ戻せる日が来るまで「文化財難民」として日本で保管・修復していた文化財102点の内15点が展示されていました。
これらの「文化財難民」は会期終了後にアフガニスタンに無事返却されることが決まったそうです。


特別展見終わって館外に出てみると上空に飛行船が飛んでいました。
トーハク.jpg
夜に飛んでいる飛行船を見るのは初めてだったので思わず1枚シャッター切ってみましたが、スマホカメラだとやっぱり夜景は上手く撮れませんね[あせあせ(飛び散る汗)]
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

コメント欄は承認制です。

日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記

【注】コメント欄にURLは記載しないで下さい。 スパム防止のため、URLを記載するとコメント記事が消える様になっています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。