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六本木で「ポンペイの壁画展」 [美術館]

昨日は仕事帰りに六本木・森アーツセンターギャラリーで開催されている「ポンペイの壁画展」を見に行ってきました。
明日で最終日を迎える「広重ビビッド」の後期とどちらを見ようか悩んだのですが、広重は前期は見たし、ポンペイは今週見ておかないと見に来れるか判らない状態だったので。

ポンペイ1.jpg
荷物持っていたのでスマホ上手く構えられずピンボけた…(;´∀`)

入口のところで「60分待ち」という案内板が見えたので、そんなに混んでいるのか、と一瞬焦りましたが、そっちは隣のスカイギャラリーで開催されている「セーラームーン展」併設の「ちびうさカフェ」の並びで、ポンペイの方は空いておりました。


ポンペイ、改めて書かなくても十分有名だと思いますが、紀元後79年にヴェスヴィオ火山の噴火による火砕流と火山灰で一夜にして埋もれてしまった街です。
皮肉な事に火山灰がシリカゲルの様に湿度を吸収する役割を果たしたため、埋没してしまった壁画などは非常に素晴らしい状態で発掘されています。


ポンペイからの出土品は過去に何度か日本で展示されており、私も6年前に雉猫さんと一緒に横浜美術館で開催された「ポンペイ展」を見た事があるのですが、2000年以上前に描かれたり作られたりした品々のクォリティーの高さに非常にビックリした記憶があります。


今回は殆どが壁画の展示なのですが、日本初公開の壁画もあり見所十分でした。

ケイロンによるアキレウスの教育
ponpei_01.jpg
これは横浜のポンペイ展でも見た作品(すっかり忘れていたけれど[あせあせ(飛び散る汗)]
この作品、実は巡回展で仙台市博物館で展示されている時にあの東日本大震災にあった様なのです。
再び国内で見る事が出来たことを思うと何か感無量。


ponpei_03.jpg
テセウスのミノタウロス退治


そして日本初公開の壁画
ponpei_02.jpg
赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス


これらの壁画はポンペイではなく、やはりヴェスヴィオ火山の火砕流で埋もれたエウコラーノのアウグステリウム(皇帝を顕彰する建築物)で見つかったもので、発見当時はラファエロになぞらえて大賞讃されたそう。


でも個人的に一番気に入ったのは、おそらく愛犬を描いたのであろう「犬のシュンクレトゥス」と言う作品。
何かを怖がって目をむいているブサカワ犬シュンクレトゥスがとても可愛らしい壁画でした。



しかし歴史的にも素晴らしい作品が見られる貴重な展覧会だというのに空いています…。
音声ガイドも借りてゆっくり見られるのは有り難いのですが、もう少し沢山の人が見に来ても良いのになぁ。


唯一撮影がOKだったコーナー
ポンペイ2.jpg
ポンペイに行ったつもりでパネル前で写真撮ってSNSで拡散しよう!みたいなコンセプトらしいですが、一人で行くとパネルしか撮れんし[たらーっ(汗)]


そう言えば横浜のポンペイ展見た時は当時の浴槽の出土品に影響されてヤマザキマリの「テルマエロマエ」を買ってしまったのですが、今回は会場内のショップでヤマザキマリ×とり・みきの「プリニウス」1巻を買ってしまいました。
テルマエは全巻揃えましたが、プリニウスはどうしようかな…。ギャグ要素無いんですよねぇ。ヤマザキさんはギャグ要素ある作品の方が面白くて好きなんですが。




見終わった頃にはすっかり日も落ちておりました。六本木ヒルズ52階から眺める夜景もおつなものです。
ポンペイ3.jpg
ポンペイ4.jpg
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