「驚きの明治工藝」展で素直に驚いて来たΣ(・ω・/)/【その2】 [美術館]
「驚きの明治工藝」展の続きです。
∧,,∧
続きだニャーーー ((l)_(l),,)=
続きは折り畳みで↓
安藤重兵衛作「花鳥文花瓶」
海野岷乗作「犬図薬缶」
円山派ライクな仔犬がモチーフになっている銀製の薬缶。仔犬は「片切彫(小刀の様な鑿で彫る技法)」で彫られています。
海野岷乗は海野勝岷の長男で、「小勝岷」と呼ばれる程に将来を期待された彫金師だったそうですが、残念ながら父親よりも早く38歳で亡くなっています。
虎爪作「蒔絵螺鈿柴芝山花瓶」
写真だとちょっと判りにくいかも知れませんが、花や花器、茶器の辺りがほんの少し盛り上がった造りになっています。
通常、螺鈿細工は平面的な仕上がりになっているものが多いですが、この花瓶は立体的に彫り上げた蝶貝や白蝶貝を用いている模様。
この作者の「虎爪(とらつめ)」と言う方、検索しても詳しい経歴や作品など、これ以外にヒットしてこないのですが、他にはどんな作品を造って来たのか気になるところです。
山田宗美作「兎置物」
普通に見たら鉄を使った鋳造品って思うじゃん?
鉄を熱して内側と外側から叩いて叩いて徐々に伸ばしながら兎の形に仕上げたとか、ビックリですよね
黒瀬宗世作「ライオン置物」
こちらは宗美の弟子、宗世作のライオン像。大きさは全長30cmくらいで鉄製なのですが
このライオンも熱した鉄を叩いて造られたものなので、重さはたった490g。
写真だと横の鉄の塊も大きさが判りにくいのですが、長辺部分が6~7cmほどの長方体です。
山田宗美のライオン像が1904年に開催されたセントルイス博覧会に出品された時、その驚きの製造方法がよほど話題になったのか、新聞記事でも紹介されたようで。
ここからは第二会場の展示作品です。
無銘「鷺置物」
これもきっと鉄製ね、と思ったら何と竹製でした。
桂光春作「渓流香魚図額」
四分一、金、銀を材料として、片切彫、鋤出彫(図柄を残して周辺の地金をすき取り、高浮きにする技法)、象嵌細工を用いて造られた扇面図。
鮎がホントに鮎っぽいΣ(・ω・/)/
恵順作「山姥香炉」
香炉って普通陶器製とか金属製かと思ったのですが、これは木製の香炉。
香を焚くと山姥の口から煙が上がる様にできているそうです。
泉亮之作「髑髏に蛇」
河鍋暁斎が好みそうなモチーフの木製置物。
1つの木塊から骨は骨っぽく、蛇は蛇っぽく質感を合わせて彫りだされています。
無銘「帆掛け船図壁掛」
油彩画か水彩画なのかな?って思うじゃん??
拡大してみると…。
「天鵞絨友禅」と言う染物でした。この天鵞絨友禅、赤坂迎賓館の室内の壁にも用いられています。
大島如雲作「狸置物」
この銅製の狸の置物。会場内でも大人気でした。何故ならば…。
裏側もしっかり作り込まれており、鏡を使って見れる様になっているから。
何ともリアルな狸の肉球が大人気のヒミツのようです。
善拙作「猫置物」
記事の一番最初の猫写真はこれでしたー。こちらは木製です。
ちょっとふてぶてしい表情に何とも言えない味わいが…w
この特別展、入口で2回目の観覧が一般1300円→1000円になるリピート割引券が貰えます。
(大学生、高校生は800円→500円に割引)
前期、後期の入れ替え作品は天鵞絨友禅と刺繍画だけで、残りの工芸品は全期間通して展示なのですが、やっぱり前期も見ておけばよかった…orz
せめて@1回見ておいても良かったかもと思ったのですが、今週末は定期通院だしもう行けそうにありません。…残念
ただこちらの展覧会は今後京都と川越を巡回するそうですので、川越でまた見に行ってもいいかなぁ。
11月末にまた京都に行くのでそっちで見ても良いのですが、今度は妹も一緒に行くので来年の川越まで楽しみにしておくことにします。
「驚きの明治工藝」巡回情報
細見美術館(京都)2016年11月12日(土)~12月25日(日)
川越市立美術館(埼玉)2017年4月22日(土)~6月11日(日)(予定)
あ、もしこれからこの展覧会に行こうかな、と考えている方おられましたら、カメラはなるべく一眼か、少なくともコンデジ持って行く事をオススメします。
スマホのカメラだと蛍光灯での光源だけでガラスケース越しに作品を上手く撮るのは結構至難の技です。
スマホカメラでどうにか撮ろうとして列の流れを遮ってしまっている方が結構多かったので…。
∧,,∧
続きだニャーーー ((l)_(l),,)=
続きは折り畳みで↓
安藤重兵衛作「花鳥文花瓶」
海野岷乗作「犬図薬缶」
円山派ライクな仔犬がモチーフになっている銀製の薬缶。仔犬は「片切彫(小刀の様な鑿で彫る技法)」で彫られています。
海野岷乗は海野勝岷の長男で、「小勝岷」と呼ばれる程に将来を期待された彫金師だったそうですが、残念ながら父親よりも早く38歳で亡くなっています。
虎爪作「蒔絵螺鈿柴芝山花瓶」
写真だとちょっと判りにくいかも知れませんが、花や花器、茶器の辺りがほんの少し盛り上がった造りになっています。
通常、螺鈿細工は平面的な仕上がりになっているものが多いですが、この花瓶は立体的に彫り上げた蝶貝や白蝶貝を用いている模様。
この作者の「虎爪(とらつめ)」と言う方、検索しても詳しい経歴や作品など、これ以外にヒットしてこないのですが、他にはどんな作品を造って来たのか気になるところです。
山田宗美作「兎置物」
普通に見たら鉄を使った鋳造品って思うじゃん?
鉄を熱して内側と外側から叩いて叩いて徐々に伸ばしながら兎の形に仕上げたとか、ビックリですよね
黒瀬宗世作「ライオン置物」
こちらは宗美の弟子、宗世作のライオン像。大きさは全長30cmくらいで鉄製なのですが
このライオンも熱した鉄を叩いて造られたものなので、重さはたった490g。
写真だと横の鉄の塊も大きさが判りにくいのですが、長辺部分が6~7cmほどの長方体です。
山田宗美のライオン像が1904年に開催されたセントルイス博覧会に出品された時、その驚きの製造方法がよほど話題になったのか、新聞記事でも紹介されたようで。
ここからは第二会場の展示作品です。
無銘「鷺置物」
これもきっと鉄製ね、と思ったら何と竹製でした。
桂光春作「渓流香魚図額」
四分一、金、銀を材料として、片切彫、鋤出彫(図柄を残して周辺の地金をすき取り、高浮きにする技法)、象嵌細工を用いて造られた扇面図。
鮎がホントに鮎っぽいΣ(・ω・/)/
恵順作「山姥香炉」
香炉って普通陶器製とか金属製かと思ったのですが、これは木製の香炉。
香を焚くと山姥の口から煙が上がる様にできているそうです。
泉亮之作「髑髏に蛇」
河鍋暁斎が好みそうなモチーフの木製置物。
1つの木塊から骨は骨っぽく、蛇は蛇っぽく質感を合わせて彫りだされています。
無銘「帆掛け船図壁掛」
油彩画か水彩画なのかな?って思うじゃん??
拡大してみると…。
「天鵞絨友禅」と言う染物でした。この天鵞絨友禅、赤坂迎賓館の室内の壁にも用いられています。
大島如雲作「狸置物」
この銅製の狸の置物。会場内でも大人気でした。何故ならば…。
裏側もしっかり作り込まれており、鏡を使って見れる様になっているから。
何ともリアルな狸の肉球が大人気のヒミツのようです。
善拙作「猫置物」
記事の一番最初の猫写真はこれでしたー。こちらは木製です。
ちょっとふてぶてしい表情に何とも言えない味わいが…w
この特別展、入口で2回目の観覧が一般1300円→1000円になるリピート割引券が貰えます。
(大学生、高校生は800円→500円に割引)
前期、後期の入れ替え作品は天鵞絨友禅と刺繍画だけで、残りの工芸品は全期間通して展示なのですが、やっぱり前期も見ておけばよかった…orz
せめて@1回見ておいても良かったかもと思ったのですが、今週末は定期通院だしもう行けそうにありません。…残念
ただこちらの展覧会は今後京都と川越を巡回するそうですので、川越でまた見に行ってもいいかなぁ。
11月末にまた京都に行くのでそっちで見ても良いのですが、今度は妹も一緒に行くので来年の川越まで楽しみにしておくことにします。
「驚きの明治工藝」巡回情報
細見美術館(京都)2016年11月12日(土)~12月25日(日)
川越市立美術館(埼玉)2017年4月22日(土)~6月11日(日)(予定)
あ、もしこれからこの展覧会に行こうかな、と考えている方おられましたら、カメラはなるべく一眼か、少なくともコンデジ持って行く事をオススメします。
スマホのカメラだと蛍光灯での光源だけでガラスケース越しに作品を上手く撮るのは結構至難の技です。
スマホカメラでどうにか撮ろうとして列の流れを遮ってしまっている方が結構多かったので…。
タグ:東京藝術大学大学美術館 特別展
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