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春日大社展で買ってきたもの [博物館]

今回の春日大社展では無難に鹿グッズとか出してくるのかなぁ、と思っていたんですが、鹿グッズは思ったよりも少なめでした。
図録はちょっと悩んだのですが、凶器にでもなりそうなくらい大きい&厚くて重いので断念[たらーっ(汗)]
(しまうところがなくて困るので…)


鹿の代わりに販売されていたのは「金地螺鈿毛抜型太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」の鞘部分に象嵌されている猫と雀をキャラ化したニャデン&チュンとその仲間達。


「金地螺鈿毛抜型太刀」は前期のメインとも言える展示品で、金沃懸地(きんいかけじ)の鞘には猫が竹林で雀を捕らえる様子が螺鈿細工で表されています。
金地螺鈿毛抜太刀.jpg
それにしても何と生き生きした猫の表現力。これが平安時代(12世紀)に造られたものというから更にビックリです。


ニャデン&チュンも可愛いけれど、ちょっとここまでゆるキャラ化されてしまうと年齢的に買い切れないなぁ[たらーっ(汗)]
せめて春日大社の国宝殿で販売されているグッズくらいのキャラクター化なら欲しかったんだけど、今回はめぼしいグッズ無しかな…。


と思っていたら私の趣味どストライク級のグッズが…[exclamation×2]
猫1.jpg
立派な桐箱に入っているのは




伝統工芸 奈良一刀彫の猫
猫3.jpg
一刀彫作家 土井志清氏の作品だそうです。
あ、この作家さんの作品、中川政七商店さんのサイトで見た事がある!


買って来てから気付いた(遅[たらーっ(汗)])のですが、金地螺鈿猫のデザインの一刀彫です。

あぁ、そう言えばデザインが5種類くらいあったっけ…。奈良繋がりと言う事で単純に奈良の伝統工芸品や特産品を販売していたのかと思いきや、ちゃんと特別展とコラボしたアイテムだったのね(;´∀`)
まさに太刀の鞘に描かれていた猫のデザインそのものでした。
金地螺鈿毛抜太刀2.jpg
猫2.jpg
猫4.jpg


後ろ姿も細かく彫ってあって可愛いw
猫5.jpg


木材は木肌の表面を鑿で削って仕上げると水を弾きやすくなるのだそうです。
西洋では曲面の多い木彫部分はサンドペーパーで削って仕上げるのが一般的なんだそうですが、日本では湿度が多いのでやすりで仕上げてしまうとすぐ木に水分吸われて腐ってしまう。
だから寺社仏閣などに使われる柱などの装飾部や木像などどんなに曲面が多くても鑿だけで削って仕上げるのだと。

一刀彫は宮大工や仏師の人たちが手遊びで造った玩具が元とされているそうです。
湿度の多い日本ならでは、で生まれた伝統工芸なんですね。
一刀彫は飛騨の一位一刀彫は持っていますが、この猫は檜で造られたものなのでイチイ製の一刀彫と比べると軽めです。
もう1種類別のデザインとどちらにしようか悩みまくって、一番躍動感のあるこの螺鈿猫くんにしてみました。
あと母に今年の干支の酉の一刀彫をお土産に。


もうちょいお値段がリーズナブルなら螺鈿猫、悩んだ方と2種類買いたかったんですが…(;´∀`)




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