「ゴールドマン・コレクション これぞ暁斎!」展@Bunkamura ザ・ミュージアム [美術館]
今月末の金曜日から「プレミアムフライデー」なるものが始まった様ですが、一般企業では話の話題にも上がらないほどの蚊帳の外な目論みな気が。
会社が導入しないなら自分でフレックス制度使ってプレミアムフライデーにしちゃえばいいのよね、と思った訳じゃないですが、今週も少しだけ仕事を早めに切り上げて渋谷Bunkamuraで開催が始まった「これぞ暁斎!展」を見に行ってきました。
河鍋暁斎作品を纏まってみるのは一昨年の夏に見た「画鬼・暁斎展」以来です。
開催直後の週末だったのでまだそんなに混んでいませんでしたが、結構欧米系の人たちが沢山見に来ていたのに驚きました。
「河鍋暁斎」の名前はここ数年で国内での知名度が上がりつつありますが、同じくここ何年かで急激に知名度が上がって来た伊藤若冲と比べるとまだまだな気もします。
作品の多くが海外に渡ってしまったこともあり、もしかすると「Kyosai」の名は国内よりも欧米での知名度の方が高いのかも知れません。
三菱一号館美術館で開催された「画鬼・暁斎展」では「暁斎」と銘打ちつつも、作品の約1/3は暁斎の弟子のジョサイア・コンドル(コンダー)の作品で、暁斎作品も複数の作品所蔵先からの出品でしたが、今回の展覧会に出品された作品は全てイギリス人のイスラエル・ゴールドマン氏によるコレクション作品です。
ゴールドマンコレクションの暁斎作品が日本で展示されるのは15年振りとの事。木版による錦絵など過去に見た事があるモチーフ作品が何点かあったものの、殆どが初めて見る作品や写真でしか見た事が無い作品で見応えがありました。
しかしこの「地獄太夫と一休」図は割と最近見た記憶があるんだけど…。でもこれ肉筆画の一点もの作品だよねぇ…??
「画鬼・暁斎展」で見たんだっけ?とカタログ開いて確認してみましたが、そちらで見たのは別作品の「閻魔と地獄太夫」図でした。
しかしこの踊る一休禅師は絶対見ている筈なんだけど何処でだっけ…??
気になって調べてみたら「地獄太夫と一休」図は当時大変人気があったらしく、暁斎は同じ様なモチーフで何作品か描いていた事が判りました。
私が見たのは一昨年の暮れに上野の森美術館で見た「肉筆浮世絵−美の競艶」で見たウェストン・コレクションの「地獄太夫と一休」だったようです。
こっちはボストン美術館が所有している「地獄太夫と一休」
「閻魔と地獄太夫」も別バージョンのものがありました。
「画鬼・暁斎」で展示されていたのは暁斎の曾孫が経営する「河鍋暁斎記念美術館」が所有しているもの。
こちらは伊藤若冲のコレクターとして有名なジョー・プライス氏所有のプライスコレクション版。
構図はそれぞれ良く似ていますが、着物の柄などが違っています。
「蛙の放下師(ほうかし)」
動物系のモチーフ作品がやや少なめだったのが残念でしたが、妖怪や骸骨などを描いても何処か可愛らしく愉快な作品になるのが暁斎。
「鬼を蹴り上げる鍾馗」
「三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪」
「画鬼・暁斎」展でもありましたが、今回の展覧会でも暁斎の春画作品をテーマにしたコーナーが出来ていました。期間後期になるにつけ相当混雑しそうな予感…。
会期期間中の作品入れ替えは無いみたいですが、巡回先の会場ごと(渋谷の後は高知、京都、石川の順)に幾つかの作品入れ替えがあるようです。
巡回先の会場情報はこちらで。
会社が導入しないなら自分でフレックス制度使ってプレミアムフライデーにしちゃえばいいのよね、と思った訳じゃないですが、今週も少しだけ仕事を早めに切り上げて渋谷Bunkamuraで開催が始まった「これぞ暁斎!展」を見に行ってきました。
河鍋暁斎作品を纏まってみるのは一昨年の夏に見た「画鬼・暁斎展」以来です。
開催直後の週末だったのでまだそんなに混んでいませんでしたが、結構欧米系の人たちが沢山見に来ていたのに驚きました。
「河鍋暁斎」の名前はここ数年で国内での知名度が上がりつつありますが、同じくここ何年かで急激に知名度が上がって来た伊藤若冲と比べるとまだまだな気もします。
作品の多くが海外に渡ってしまったこともあり、もしかすると「Kyosai」の名は国内よりも欧米での知名度の方が高いのかも知れません。
三菱一号館美術館で開催された「画鬼・暁斎展」では「暁斎」と銘打ちつつも、作品の約1/3は暁斎の弟子のジョサイア・コンドル(コンダー)の作品で、暁斎作品も複数の作品所蔵先からの出品でしたが、今回の展覧会に出品された作品は全てイギリス人のイスラエル・ゴールドマン氏によるコレクション作品です。
ゴールドマンコレクションの暁斎作品が日本で展示されるのは15年振りとの事。木版による錦絵など過去に見た事があるモチーフ作品が何点かあったものの、殆どが初めて見る作品や写真でしか見た事が無い作品で見応えがありました。
しかしこの「地獄太夫と一休」図は割と最近見た記憶があるんだけど…。でもこれ肉筆画の一点もの作品だよねぇ…??
「画鬼・暁斎展」で見たんだっけ?とカタログ開いて確認してみましたが、そちらで見たのは別作品の「閻魔と地獄太夫」図でした。
しかしこの踊る一休禅師は絶対見ている筈なんだけど何処でだっけ…??
気になって調べてみたら「地獄太夫と一休」図は当時大変人気があったらしく、暁斎は同じ様なモチーフで何作品か描いていた事が判りました。
私が見たのは一昨年の暮れに上野の森美術館で見た「肉筆浮世絵−美の競艶」で見たウェストン・コレクションの「地獄太夫と一休」だったようです。
こっちはボストン美術館が所有している「地獄太夫と一休」
「閻魔と地獄太夫」も別バージョンのものがありました。
「画鬼・暁斎」で展示されていたのは暁斎の曾孫が経営する「河鍋暁斎記念美術館」が所有しているもの。
こちらは伊藤若冲のコレクターとして有名なジョー・プライス氏所有のプライスコレクション版。
構図はそれぞれ良く似ていますが、着物の柄などが違っています。
「蛙の放下師(ほうかし)」
動物系のモチーフ作品がやや少なめだったのが残念でしたが、妖怪や骸骨などを描いても何処か可愛らしく愉快な作品になるのが暁斎。
「鬼を蹴り上げる鍾馗」
「三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪」
「画鬼・暁斎」展でもありましたが、今回の展覧会でも暁斎の春画作品をテーマにしたコーナーが出来ていました。期間後期になるにつけ相当混雑しそうな予感…。
会期期間中の作品入れ替えは無いみたいですが、巡回先の会場ごと(渋谷の後は高知、京都、石川の順)に幾つかの作品入れ替えがあるようです。
巡回先の会場情報はこちらで。
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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