タラ夫に逢いに上野へ【ブリューゲル「バベルの塔」展@東京都美術館】 [美術館]
京都旅行記は一旦置いといて。
仕事が一段落したので、先週末の金曜日は少し早めに切り上げて東京都美術館で18日から始まった「ブリューゲル『バベルの塔』展」を見てきました。
トーハクでは「茶の湯」展も始まっていたのでどっちを先に見ようかな、と悩んだのですが、タラ夫に早く逢いたいからまずはバベルが先よねーー
ちょうど1年ぶりの東京都美術館です。
昨年見た若冲展は恐ろしい程混雑していたのですが、バベル展は「空いている」とは言えないまでも程よく混んでいるかな?程度でした。
ところで「バベルの塔展」とあるので、てっきりブリューゲルとその他の画家が描いたバベルの塔をモチーフにした作品が多く展示されているのかと思っていたのですが、バベルの塔自体を描いた作品は2作品だけでした。
フロアマップ(クリックで拡大)
地下1Fが16世紀ネーデルラント地方で作られた彫刻や宗教絵画から始まり、1Fは奇想の画家ヒエロニムス・ボスの作品とボスをオマージュしたブリューゲルや他の画家の作品。
そして2Fがブリューゲルの「バベルの塔」の展示になっています。
正直ボスとブリューゲルはじっくり見たいけれど、その他の作品は流し見しようかな、と考えていたのですが、どの作品も恐ろしく緻密に描かれていてすっかり魅入ってしまいました。
死をイメージさせる頭蓋骨のモチーフなど「実物を見ながら描いたんだろうな」と思うほど精密な描写がある反面
「この授乳しているマリア像、鎖骨から乳房生えてない」と写実性もデッサンもガン無視の絵画もあり、そのギャップもなかなか面白いw
ネーデルラントの宗教画の多くは誰によって描かれたのか判らない作品も多いのですが「AMのモノグラムの画家」「マナの拾集の画家」「ヤン・ブローフォスト周辺の画家」などの通称名で紹介されています。
中でも「枝葉の刺繍の画家」作の「聖カタリナ」「聖バルバラ」
描かれてから500年以上も経っているとは思えない程色彩が綺麗で、描き方もとても緻密で秀逸でした。
(デジタル画像では凄さがいまいち伝わらないのが残念なのですが)
会場では単眼鏡を持って来ている人も多かったです。私も小さめの単眼鏡を持って行ったのですが、双眼鏡の方を持って行けばよかったかも。
とにかく細かく描かれている作品が多いので、オペラグラス系はマストアイテムですね。
ところで展覧会のタイトルになっているピーテル・ブリューゲル1世が手掛けた「バベルの塔」は全部で3作品あるそうなのですが、現存するのはウィーンにある美術史美術館が所有する「通称:大バベル」とオランダのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館が所有する「通称:小バベル」の2作品のみ。
今回24年ぶりに公開されるのは後者の小バベル。
大バベルを描いた2年後の1565年に描かれたこの作品は大バベルの約1/4の大きさですが、更に完成に近づいた状態の塔として描かれており、描き込み方も大バベルより更に緻密に描かれています。
因みにこちらはウィーンの大バベル。
左下に箱船のノアの子孫であるニムロド王が描かれています。
今回の撮影OKポイント
通天閣と比較されているのは巡回先に大阪会場【2017年7月18日(火)~ 10月15日(日) 国立国際美術館】があるからだと思いますが、東京は何故、今、東京タワーと比べるのか…。スカイツリーだとバベルより高いから?w
会場入口にはAKIRAなどで有名な漫画家の大友克洋氏と、コラージュアーティスト河村康輔氏が共同で手掛けた作品「INSIDE BABEL」が展示されています。
ブリューゲルが描かなかった塔の内部を描いたオマージュ作品です。
大友氏による下書き
INSIDE BABEL1
「DNP高精細出力技術プリモアート」で出力された作品。
INSIDE BABEL2
明るさを調整した「INSIDE BABEL1」の上に大友克弘氏の描いた下絵線画を合成して制作された作品。
2の方がやたら明るく見えるのは、スマホ撮影設定を変えたせいです
時間に余裕もって見に行った筈なのに、気付けば会場に3時間近く。
結局閉館時間ギリギリまでいる羽目になりました(グッズ付き前売り券で買っていたのに、ショップで引き換えを忘れて会場出た所で引き返したせいもありますが…)
【逢いたかったタラ夫:バベルの塔展でのマスコットキャラ】
元ネタはブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食う」に描かれている足の生えた魚。
マスコット化に当たり、何故かスネ毛が追加されてキモカワさが増しています(苦笑)
仕事が一段落したので、先週末の金曜日は少し早めに切り上げて東京都美術館で18日から始まった「ブリューゲル『バベルの塔』展」を見てきました。
トーハクでは「茶の湯」展も始まっていたのでどっちを先に見ようかな、と悩んだのですが、タラ夫に早く逢いたいからまずはバベルが先よねーー
ちょうど1年ぶりの東京都美術館です。
昨年見た若冲展は恐ろしい程混雑していたのですが、バベル展は「空いている」とは言えないまでも程よく混んでいるかな?程度でした。
ところで「バベルの塔展」とあるので、てっきりブリューゲルとその他の画家が描いたバベルの塔をモチーフにした作品が多く展示されているのかと思っていたのですが、バベルの塔自体を描いた作品は2作品だけでした。
フロアマップ(クリックで拡大)
地下1Fが16世紀ネーデルラント地方で作られた彫刻や宗教絵画から始まり、1Fは奇想の画家ヒエロニムス・ボスの作品とボスをオマージュしたブリューゲルや他の画家の作品。
そして2Fがブリューゲルの「バベルの塔」の展示になっています。
正直ボスとブリューゲルはじっくり見たいけれど、その他の作品は流し見しようかな、と考えていたのですが、どの作品も恐ろしく緻密に描かれていてすっかり魅入ってしまいました。
死をイメージさせる頭蓋骨のモチーフなど「実物を見ながら描いたんだろうな」と思うほど精密な描写がある反面
「この授乳しているマリア像、鎖骨から乳房生えてない」と写実性もデッサンもガン無視の絵画もあり、そのギャップもなかなか面白いw
ネーデルラントの宗教画の多くは誰によって描かれたのか判らない作品も多いのですが「AMのモノグラムの画家」「マナの拾集の画家」「ヤン・ブローフォスト周辺の画家」などの通称名で紹介されています。
中でも「枝葉の刺繍の画家」作の「聖カタリナ」「聖バルバラ」
描かれてから500年以上も経っているとは思えない程色彩が綺麗で、描き方もとても緻密で秀逸でした。
(デジタル画像では凄さがいまいち伝わらないのが残念なのですが)
会場では単眼鏡を持って来ている人も多かったです。私も小さめの単眼鏡を持って行ったのですが、双眼鏡の方を持って行けばよかったかも。
とにかく細かく描かれている作品が多いので、オペラグラス系はマストアイテムですね。
ところで展覧会のタイトルになっているピーテル・ブリューゲル1世が手掛けた「バベルの塔」は全部で3作品あるそうなのですが、現存するのはウィーンにある美術史美術館が所有する「通称:大バベル」とオランダのボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館が所有する「通称:小バベル」の2作品のみ。
今回24年ぶりに公開されるのは後者の小バベル。
大バベルを描いた2年後の1565年に描かれたこの作品は大バベルの約1/4の大きさですが、更に完成に近づいた状態の塔として描かれており、描き込み方も大バベルより更に緻密に描かれています。
因みにこちらはウィーンの大バベル。
左下に箱船のノアの子孫であるニムロド王が描かれています。
今回の撮影OKポイント
通天閣と比較されているのは巡回先に大阪会場【2017年7月18日(火)~ 10月15日(日) 国立国際美術館】があるからだと思いますが、東京は何故、今、東京タワーと比べるのか…。スカイツリーだとバベルより高いから?w
会場入口にはAKIRAなどで有名な漫画家の大友克洋氏と、コラージュアーティスト河村康輔氏が共同で手掛けた作品「INSIDE BABEL」が展示されています。
ブリューゲルが描かなかった塔の内部を描いたオマージュ作品です。
大友氏による下書き
INSIDE BABEL1
「DNP高精細出力技術プリモアート」で出力された作品。
INSIDE BABEL2
明るさを調整した「INSIDE BABEL1」の上に大友克弘氏の描いた下絵線画を合成して制作された作品。
2の方がやたら明るく見えるのは、スマホ撮影設定を変えたせいです
時間に余裕もって見に行った筈なのに、気付けば会場に3時間近く。
結局閉館時間ギリギリまでいる羽目になりました(グッズ付き前売り券で買っていたのに、ショップで引き換えを忘れて会場出た所で引き返したせいもありますが…)
【逢いたかったタラ夫:バベルの塔展でのマスコットキャラ】
元ネタはブリューゲルの「大きな魚は小さな魚を食う」に描かれている足の生えた魚。
マスコット化に当たり、何故かスネ毛が追加されてキモカワさが増しています(苦笑)
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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