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4年ぶりの深海の世界「深海2017」@上野・国立科学博物館 [博物館]

一旦\(・_\)京都旅行記は (/_・)/こちらに置いといて。

先週末の金曜日(21日)は仕事終わってから国立科学博物館で開催中の特別展「深海2017」へ行ってきました。
かはくで開催される特別展は早い時期に見に行った方が混まないので、ホントは開催直後の週末(14日)に行きたかったんですが祇園祭へ行っていたので出足が遅れたのは仕方なし。


まぁでも金曜夜だし、それほど混んでいないでしょ、とたかをくくっていたら…甘かった[あせあせ(飛び散る汗)]
会場内、かつて無い程混雑していました[たらーっ(汗)]
どうやら16日にNHKで深海の特集番組を放送していた影響らしいのですが、しまった…。それ知っていたらトーハクで開催されているタイ展の方を先に見に行っていたんですが…。


ま、入場してしまったものは仕方ない。
人の頭越しにしか見られなかった展示物も幾つかありましたが、4年ぶりの深海展じっくり見てきました。


音声ガイドを担当しているしょこたん画伯のイラストも展示されていましたよ。
深海.jpg
相変わらず上手いなぁ。


さて、例によって結構エグい写真もありますので会場の様子は ↓ からどうぞ。



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深海に関する特別展は2013年夏にもかはくで開催されていまして、その時にもNHKが初めて撮影した生きたダイオウイカが泳ぐ姿の映像が話題になり、会期中30万人が訪れ大盛況に終わったのでした。


それから4年。ふたたび深海展。
幾つかは4年前と同じ展示物が被っていましたが、前回は深海に生息する生物メインの展示だったのに対し、今回は地層学系からも攻めた内容となっていました。


でも最初はお約束の深海生物標本祭り(;´∀`)
いきなりインパクト大のチョウチンアンコウ液浸標本
深海1.jpg
どうして魚は液浸標本にするとこんな色になってしまうのか…(;´∀`)
会場内には標本の生物が深海で泳いでいる映像もありますが、動画は撮影出来ないのでしばらくは標本写真をお楽しみください[たらーっ(汗)]


クロカムリクラゲ
深海2.jpg
深海3.jpg
アポロチョコみたいな形のクラゲ。深海に済む生き物の多くは発光機能を持っています。
先端のとんがった部分は胃袋ですが、補食した生き物が胃袋内で発光すると敵に見つかってしまう為、胃袋部分は色が透けない様に黒くなっているんだとか。


大人気だったデメニギス
深海4.jpg
深海5.jpg
初めて発見されたのは1939年ですが、深海から上げると透明な頭のドーム部分が凹んでいたため、長らく頭の凹んだ魚として認識されていたそうです。
2004年に初めて生きた姿が撮影され、その奇特なフォルムが話題になりました。
液浸標本だと全くどんな魚か判らないのですが、生きて泳ぐ姿は何度見ても不思議です(パネル展示のイラストはCG)



時々「何でこんなネーミングにした[exclamation&question]」という名前の魚も(;´∀`)
深海6.jpg
トガリコンニャクイワシって…[たらーっ(汗)]


ユメザメ
深海7ユメザメ.jpg

ムラサキギンザメ
深海8ムラサキギンザメ.jpg


ダイオウホオズキイカのカラストンビ部分
深海9.jpg
ダイオウホオズキイカはダイオウイカよりも更に巨大に成長するんじゃないかと言われているイカ。

そのカラストンビ(口吻)もスルメイカのものと比べると
深海10.jpg
これだけ巨大になります。


ソコボウズ
深海11ソコボウズ.jpg
深海12ソコボウズ.jpg
深海生物は目が退化してしまうか、極めて巨大に発達するかのパターンが多い気がします。



今回の目玉展示の1つ。オンデンザメの液浸標本
深海13オンデン.jpg
深海14オンデン.jpg
深海15オンデン.jpg
このオンデンザメは体長3mほどでサイズ的にはまだ小さい方。成長すると7mほどの大きさまで育つそうです。


オンデンザメ標本の上には実物大(全長17m)ダイオウイカの模型が飾ってありました。
深海16ダイオウイカ17m.jpg

液浸標本もありましたが、もう何か状態が…[たらーっ(汗)]
深海17.jpg

4年前には全長5mのダイオウイカ液浸標本(↓)がありました。
4年前ダイオウ.jpg
今回の標本と同じダイオウイカなのかは不明…。


しんかい6500の1/2模型
深海21.jpg
深海22.jpg

4年前は実物大模型が展示されていました。
4年前しんかい6500.jpg


しんかい6500の耐圧核部分の模型(1.5倍)
深海22-2.jpg
この模型も4年前にありましたが、4年前のは実物大で作られていた様な…。
実物は直径2m。チタン製の耐圧核で3名乗り込むそうです。なるべく居住性を上げるため、必要な機器類は上側に設置し、3名乗り込んでもそれぞれの位置から窓の外が見える様にして閉塞感を和らげているんだとか。

今回の音声ガイドを担当しているしょこたんは2009年に実際にこのしんかい6500に乗った事があるんですよね。凄いなぁ。



このしんかい6500、3.11の大地震後に海底調査をしており、地震によって海底プレートに大きな亀裂が生じたのを撮影しています。
深海20.jpg
4年前にこの展示をしなかったのはまだ大地震のダメージから癒えていない時期だったからでしょうか。


個人的にネーミングが素晴らしいと思った無人深海探査機
「江戸っ子1号」
深海19.jpg
深海18.jpg
下町の町工場の本気が炸裂していますよヽ(・∀・)ノ


地球深部探査船「ちきゅう」の模型
深海23地球深部探査船.jpg
深部探査船=海底をボーリングしてマントルまで掘り進める。地震に対する地底調査を行うなどの目的で作られたそうです。
会場内には掘削に用いられるドリルパイプの実物展示や、東北地方太平洋沖地震断層の実物展示がありました。


今回の特別展「深海2017」は夏休み期間の特別展にしては珍しく「子供寄りではない特別展」かもしれません。
音声ガイドもしょこたんが担当しているものの、国立科学博物館職員の説明パートも多めで内容は結構専門的でした。
混雑していたこともあって流し見程度にするつもりが、気付けば閉館時間ギリギリまでじっくり見ており。
深海や地学に興味がある人なら間違いなく楽しめる展示だと思います。
グッズもなかなか良い感じで攻めているものが多かったですが、そちらの方は長くなったので別記事ででも。





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