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去年話/驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ@三井記念美術館 [美術館]

続けて昨年12/1(金)に出掛けてきた美術展ネタです。

12月に入ってから忙しくなるのは必須だったので、出掛けるのは12月1週目の週末までがギリギリタイムリミットでした。
土曜日(2日)にDIC川村記念美術館へリベンジ鑑賞に行くか、それとも金曜日(1日)に仕事を少し早めに上がって三井記念美術館へ終了間際の特別展「驚異の超絶技巧!」展を見に行くか。
 ……で悩んで後者を選択(;´∀`)


三井記念美術館に来るのも2年ちょっとぶりです。
超絶技巧1.jpg

雰囲気あるエレベーターに乗って美術館のある7Fへ
超絶技巧2.jpg

超絶技巧3.jpg
三井記念美術館では3年前にも特別展「超絶技巧!明治工芸の粋」が開催されましたが、今回の特別展では明治工芸だけではなく、現代アートとしての超絶技巧作品も一緒に展示されているという趣向になっていました。

ここの美術館がある三井本館自体も重要文化財になっています。
超絶技巧4.jpg
館内もなかなかレトロな雰囲気なのですが、撮影不可なのが残念[たらーっ(汗)]


でも今回は入口に展示されている2作品だけ撮影可能となっていました。

明治工芸の超絶技巧作品
初代 宮川香山(1842~1916)作「猫ニ花細工花瓶」
超絶技巧5.jpg
超絶技巧6.jpg

高浮彫(たかうきぼり)と言われる立体的な装飾を施したもので、眞葛焼(まくずやき)と呼ばれておりました。
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当時の工芸作品は外貨獲得のための海外向け販売品として製造されていましたが、この高浮彫は手間もかかり、しかも焼成途中に破損する事も多かった為か数年程で作られなくなってしまいます。
横浜にも宮川香山 眞葛ミュージアムがあって一昨年見てきたことがあるのですが、やはり初代香山作品は見事です。


続いて現代アートの超絶技巧作品
高橋賢悟(1982~)作「origin as a human」
超絶技巧8.jpg
超絶技巧9.jpg

よく見るとガイコツ部分も小さな花が集まって出来ています。
超絶技巧10.jpg
採取した生花を型取りし、アルミニウムを流し込んだ「焼失原型法」と呼ばれる鋳造作品。
死と再生をテーマとした作品だそうです。
会場内には他にもこの作者さんの作品がいくつか展示されておりました。



場内の作品は明治時代の工芸品(刺繍画、七宝、陶芸、漆工、金工、牙彫り細工など)、現代アート作品(アルミ鋳造品、蛍光糸を用いた刺繍画、木彫、七宝、陶芸)などなど。


明治工芸の方は4年前の超絶技巧展や眞葛ミュージアム、京都の清水三年坂美術館などで見た事がある作品も多かったですが、現代工芸の方は見所満載で見ているうちに余りの細かさに目がチカチカしてくるほどでした[あせあせ(飛び散る汗)]



東京会場での展示は昨年12/3で終了していますが、岐阜県現代陶芸美術館(2018年6月30日~8月26日)と山口県立美術館(2018年9月7日~10月21日)で巡回があるそうです。




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middrinn

高浮彫の猫さんの肌感、毛並みまで再現してるようで凄いです(゚o゚;)
その下のもそうですが、どれも根気の要りそうな超絶技巧ですね(^^)
食べ終わった魚とかサンショウオみたいなのとか、少しキッチュ^_^;
by middrinn (2018-01-04 08:36) 

そらそら

耳の中や薄い舌、花びらなど、よくもまぁ今の時代まで壊れずに残った物だと感心してしまいます。まさに超絶技巧!
食べかけの魚は造形もさながら、一本造り(継ぎ目無く1つの木から全て彫りだしている)だそうですよ。
凄いんだけど…なんか素直に凄いと思えないモチーフがな…(;´∀`)
by そらそら (2018-01-04 11:42) 

middrinn

そらそら様のコメントに興味を持ち、調べたら、
食べかけの秋刀魚の作者は、元プロボクサーで、
30歳を過ぎてから美術の世界に転じたとか(゚ロ゚;)
京都鉄道博物館も興味深く拝見拝読(^^) 500系
も写ってたし、「節米」なる言葉も知ったし^_^;
リンク先で水が勢いよく噴き出してるのを見ると、
噴水小僧とは気付かないかも^_^; 胃炎も治られた
ようで、「~から本気出す」も御卒業ですね(^^)

by middrinn (2018-01-09 13:06) 

そらそら

食べかけ秋刀魚の作者「前原冬樹」さん。プロボクサー、サラリーマンと経て32歳で東京藝術大学油画科へ入学を果たした方ですね。
一本造りの彫刻技法もほぼ独学で学んだそうで、プロフィール見て「凄い!」と思ったのですが、その後どんどん続く超絶技巧の凄さですっかり上書きされておりました(;´∀`)
500系はねぇ、あれまだ博物館に入れるのは時期尚早じゃないかと思うんですけれどね。
by そらそら (2018-01-09 21:33) 

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