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財閥のお宅訪問!@京都・下鴨「旧三井家下鴨別邸」 [旅行]

うっかり落下して壊してしまったカメラを修理すべく、物損保険会社に連絡したら
「今日は日曜日で受付だけなので、明日担当者から改めてご連絡致します」とのこと。
ご連絡します、と言われても平日は仕事なので私用の電話に出る事はちょっと憚られます。
なるべくお昼休みに掛けてもらう様にお願いしておきましたが、確約ではないのでマナーモードにして携帯持っておかねば[たらーっ(汗)]
こんな時は土日しか休みじゃないしがないサラリーマンの身の上が呪わしくなります。
「それなら最初からカメラ落として壊すなよ」ってことなんですが(;´∀`)


新春京都旅行記、まだまだ続きます。

下鴨神社から河合神社へ。河合神社から表参道へ戻り、そのまま京阪の出町柳駅方面へ真っすぐ。
直に右手方向に次の目的地への入口が見えてきます。

重要文化財 「旧三井家下鴨別邸
下鴨別邸1.jpg
下鴨別邸2.jpg
日本三大財閥の一つ、三井家の別邸だったところですね。

実は昨年末、三井記念美術館へ「驚驚異の超絶技巧! -明治工芸から現代アートへ-」を見に行った時に、下鴨にある三井家の別邸が平成28年10月から一般公開開始、との宣伝ポスターを発見。
京都の下鴨に三井家の別邸があるのは知っていたのですが、一般公開されていたとは知らなんだ。
で、正月明けに京都に行った時に時間があれば是非見て来ようと思っていたのでした。



続きは ↓ から。



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写真だとちょっと判りにくいのですが、玄関棟の鬼瓦には4つの菱形が並んだ家紋があります。
(四ツ目結という家紋だそう)
下鴨別邸3.jpg
あれ?三井家の家紋って「丸に井桁三」じゃなかったっけ…??

Wikiで「三井家」を調べてみると、そちらには菱形ではなく■が4つ並んだ正方形の「四つ目結」の家紋が載っています。
えー?正しい家紋ってどれだっけ…?? と悩んでいたら「三井広報委員会」のコラム記事に正解が載っていました。
「丸に井桁三」は三井越後屋の店章(暖簾(のれん)印)で、四ツ目結びは正方形ではなく菱形が正解のようです(つまりWikiが間違い)


旧別邸はこの地に三井家の祖霊社である顕名(あきな)霊社が遷座された際、参拝の際の休憩所とするため、元は明治時代に木屋町に建てられていた三井家別邸を大正14年(1925)に移築したもので、主屋、移築の際に増築された玄関棟、もともとこの地に建てられていた江戸時代の茶室、の三棟から成り立っています。

普段見学が出来るのは玄関棟と主屋の1階部分だけ。
入館料410円を払って玄関棟からお邪魔します。
下鴨別邸17.jpg
館内は説明パネルなどの展示物に関しては撮影不可ですが、建物内自体は撮影OKとのことでした。

入ってすぐ左手には洗面所らしき一角。
下鴨別邸16.jpg
そっと覗いてみるとイマドキの洗面ボールに付け替えられています。
ここは昭和24年(1949)に国に譲渡されてから、昭和26年(1951)~平成19年(2007)まで京都家庭裁判所の所長宿舎として使用されていたそうです。水回りだけは流石に幾らか手を入れたのでしょう。


一見押入の様に見える襖の奥には水屋が。
下鴨別邸4.jpg
ここの水道の蛇口は建築当初のもの? だいぶレトロです。調水栓が2つしかない水道なんてもうそうそう無いですよ(*´ω`*)

主屋2階へと続く階段
下鴨別邸5.jpg
階上部分は普段非公開(※)なので上がれません。…残念[exclamation×2]
(※)平成30年2月15日(木)~3月6日(火) まで冬の三階望楼公開が行われています。


これまたレトロな主屋のお手洗い。桟になっている横木をずらすと開く扉です。
下鴨別邸6.jpg

残念ながら館内のトイレは使用不可ですが、内部は見学可だそうなので覗いてみました。
下鴨別邸7.jpg
洗面所はやはり新しい物に替えられていましたが、小便器はレトロ。
一応大正期には水洗式の小便器は存在していた様ですが、これは昭和時代(おそらく戦後?)に付け替えられたものではないかと。

ちょっとしたレトロな内装が嬉しくて、いちいち写真を撮ってしまいます(;´∀`)
下鴨別邸10.jpg
下鴨別邸14.jpg
下鴨別邸15.jpg


さっきの階段とはまた別の箇所に階段
(主屋の階段は3カ所ありました)
下鴨別邸11.jpg
今日は2階は貸切りなのかぁ。
主屋の2階と茶室は一般向けに貸し出しも行っている様です。


主屋の窓越しから庭園を見学
下鴨別邸8.jpg
下鴨別邸9.jpg
明治時代にこれだけ大きなガラス窓をふんだんに使った個人住宅はまだそれほど無かったのだそうです。
古いガラス特有の歪みや揺らぎを写真に収めたかったのに流石にちょっと難しい[たらーっ(汗)]


濡れ縁に出て屋外から写してみました。
下鴨別邸12.jpg
下鴨別邸13.jpg
うん、さっきよりはガラスの揺らぎが判りやすいかも。


濡れ縁から庭園へ出る事が出来るのですが、それに気付かず一旦館外へ出てしまいました(説明して再度入れてもらいましたが)

中央が主屋、向かって右側が茶室、左側が玄関棟
下鴨別邸18.jpg


主屋は三階建てに見えますが
下鴨別邸19.jpg

別角度から見ると中三階があるのが判ります。
下鴨別邸20.jpg
一番階上は望楼三階。
京都はそれほど高い建物が無いので、ここに登ればさぞや眺めが良い事でしょう。


下鴨別邸を後にして、冬の特別公開を見に相国寺へ向かう事にしました。



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ゆりあ

三井家の別邸、やはりすごいお屋敷ですね。
敷地も広そうだし、建物も中三階まであるなんてちょっとびっくりしました。
トイレの扉とか、レトロ感満載で興味深いですね^^
ガラス窓も大きくて、古い時代にこんな大きなガラスが使われているんですね?
あっ、鬼瓦とかやっぱり気になりますよね~^^
by ゆりあ (2018-02-19 00:53) 

middrinn

wikiは相変わらずですねぇ(+_+)
にしても、十年前まで京都家裁の
所長官舎として使用されてたとは、
いくら格安で住めたとしても・・・
多分くつろげなかったのでは^_^;

by middrinn (2018-02-19 10:06) 

そらそら

>>ゆりあ様
私は逆に「別邸とは言え、仮にも三井家なのにシンプル過ぎ」と感じてしまいました(;´∀`)
本邸の方は同じく京都にあったものを港区西麻布今井町に移築。
その後戦火でほぼ焼失したため、戦後京都や大磯などにあった各地の別邸から少しずつ資材を集め、戦後に再建したそうです。
その本邸は今は一部を解体して東京・小金井市にある江戸東京たてもの園に移築されています。こちらも一度見に行った事がありましたが、襖に円山派の絵図が描かれるなど、元々の本邸と比べると小規模になったとは言え財閥の本邸らしい建物でした。
でも↓の建築紹介サイトで焼失前の三井家本邸の1階平面図を見た時「これが財閥の…やり方かぁーーーー∑(゚Д゚|||)!!」と(苦笑)
本気の財閥力、ハンパなかったです。
http://sumai01.hatenablog.com/entry/2015/08/12/190814
by そらそら (2018-02-19 21:13) 

そらそら

>>middrinn様
所詮は有志によるサイトですものね。私もWikiに幾つか書いて載せた事ありましたが、記憶だけではあてにならないので書籍やオンライン上での古写真などで確認しつつ編集しました。
この別邸、あんまりごてごてしておらず、田舎の祖父母宅って感じで結構落ち着けそうな雰囲気でしたよ。ただ古い邸宅なので気密性は低いし、冬は相当寒かったかもしれませんね。
by そらそら (2018-02-19 21:19) 

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