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2018年春 三都旅【京都で念願のあれこれ&相国寺・承天閣美術館】 [美術館]

お昼をさっさとすませ、天満橋駅に着いたらちょうど12時23分発の特急列車が出てしまったばかり。
すぐに次の準急電車が入ってきましたが、5~6分ほど待てば次発(12時33分発)の特急電車が来るみたいなので待つ事にしました。
関東圏で考えれば特急=大抵の電車で別途特急券代が必要 なイメージなのですが、京阪電車の特急では6両目のプレミアムカーなる車両だけが別途料金必要で、それ以外は普通乗車料金だけで良いみたいです。

じきに次発の特急が入ってきましたが、並んでいた場所はそれなりに人で一杯で座れそうになかったので、プレミアムカーと思わしきダブルデッカー車両を避けて一番後ろの車両へ移動したのですが…。
京阪8000系.jpg
何だか後ろの車両もこんな↑感じで妙に豪華なんですヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ [あせあせ(飛び散る汗)]
え?普通料金だけで良いんだよね?ホントにこれ在来線なの…[exclamation&question]

後で知ったのですが、この京阪の特急列車8000系は通称「エレガントサルーン」と言いまして、普通料金で乗れる日本一豪華な電車と言われているそうです。
有料かと思っていたダブルデッカー車両も何と通常料金で利用可能。
500円を払って乗るプレミアムカーも「これなら500円払ってでも乗りたいよ!」的な豪華さ[ぴかぴか(新しい)] 地元の東武線特急スペーシアと比べるとスペーシアがショボ過ぎて泣けてくるレベルです[たらーっ(汗)]


天満橋駅から出町柳駅までは約50分。
座り心地の良い座席に思わずうとうとしていたらあっと言う間に終点の出町柳駅に到着していました。
春の鴨川沿いは新緑が綺麗です(*´ω`*)
京都1.jpg
向こう側に見える橋は今年の冬に下鴨神社から相国寺に向かう時に渡った橋かな。



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さて、出町柳駅に降り立った訳ですが、冬来た時に食べ損ねた「出町ふたば」の豆餅を今度こそ買って食べよう!と思ったからだったのでした(;´∀`)

平日の昼過ぎにも拘らず、店前には何人か並んで列が出来ていましたが、10分程で無事に豆餅とついでに白味噌味の柏餅ゲット[黒ハート]
京都2.jpg
因みに豆餅も柏餅も賞味期限は当日なので、京都駅地下で買った湯葉まんじゅうと茶碗蒸しと共にこの日の夕飯代わりになりました(笑)
美味しかったけれど、個人的には下鴨神社内のさるやで売っている申餅の方が味的にも大きさ的にも好きかも(*´ω`*)


出町ふたばの後は同じく冬来た時に見損ねた相国寺の特別拝観を見に行く事にしました。

ホントは初日は銀閣寺方面に足を伸ばして「白沙村荘 橋本関雪美術館」へ行って企画展「名作の帰還 〜琵琶行・木蘭・秋桜老猿」を見ようかと予定していたのです。
(DIC川村記念美術館が昨年売っ払ってしまった日本画コレクションの内、橋本関雪3作品をこの美術館が新たに所蔵し、今回の企画展で公開すると聞いたので)
でも造幣局へ行こう、と決めた時点で「もう京都を見て回る時間はないかな」と場所を詳しく調べておかなかったので、道知っている相国寺にしたと言うのもあります(>_<)
(実は橋本関雪美術館も出町柳駅からでも歩いて行ける場所にはあったのですが[たらーっ(汗)]


相国寺傍の同志社大学構内にも少しだけ八重桜。
京都3.jpg
京都は枝垂れ桜系が多いので、八重桜以外はほぼ葉桜状態です。


で、毎度お馴染みになりつつある相国寺総門へ到着
京都4.jpg

今度こそ四度目の正直で狩野光信筆の天井画「蟠龍図」が見れるぞーヽ(・∀・)ノ
京都5.jpg


拝観料800円を納めてまずは方丈の中から見学します。
御朱印所も方丈内にあったので頂いて来たのですが、残念ながら書き置きの御朱印のみでした[たらーっ(汗)]
(方丈内は一切撮影禁止なので、以下他からお借りした写真で)
京都8.jpg
中央の掛け軸に描かれているのは江戸時代の絵師 遠塵齋(加藤信清)による法華観音なのですが、この観音様、輪郭から着物の柄まで全て法華経の普門品第二十五、観音経の経文の文字によって描かれているのです。
室内には入れないので、方丈の手前に拡大した法華観音図が展示されていました。

原在中 筆の白象図
京都9.jpg
随分綺麗に残っているんだな、と思ったら複製品でした。複製品はせめて写真OKとかだったら良かったのに(>_<)
(上記写真は他からの借り物です)

方丈の手前には枯山水の表方丈庭園が広がっているのですが、撮影可能なのかどうか判らなかったので撮っていません。
裏方丈庭園は特に「撮影禁止」の記載も無いし、と人が居ない時にこそっと撮影してきたのですが、実は庭園だけは撮影可能だったみたいです。
京都12.jpg
京都11.jpg
裏方丈の九重桜(ここのえざくら)がとっくに葉桜になっていたのが残念[あせあせ(飛び散る汗)]
京都10.jpg


次はいよいよ「蟠龍図」のある法堂へ。
京都6.jpg
方丈からスリッパ履いたままで法堂へお入りください、との事だったのですが、スリッパだと脱げやすいので摺り足気味でそろそろ法堂内に入ります。

で、やっぱり法堂内も撮影禁止だったので他からお借りした写真で。
京都7.jpg
相国寺の法堂は国内に現存している法堂の中でも最も古いと言われており、慶長10(1605)年に豊臣秀頼の寄進により再建されたものだとか(最古と言うので1000年くらい経っているのかと思いましたが…。法堂の初建は明徳2(1391)年で何度か兵火に焼け落ち、現在の法堂は5度目に再建されたものだそうです)。

相国寺には仏殿が存在しないので、法堂は仏殿も兼ねており、中央部分には立派な須弥壇があり、そこに運慶作と伝わる本尊 釈迦如来と脇持の阿難尊者、迦葉尊者像が祀られています。
京都9-1.jpg
須弥壇の前方は立ち入り禁止になっているのでご本尊と脇持は遠過ぎてよく見えなかったのですが、須弥壇横の浮き彫りなどは比較的近くで見る事が出来ました。写真撮影禁止なのが悉く残念[たらーっ(汗)]
(15年位前には撮影可能だったみたいなのですが)

狩野光信筆の蟠龍図(ばんりゅうず)は特定の場所で強く手を叩くと共鳴により音が響く事から「鳴き龍」、また何処で龍を見てもこちらを見ている事から八方睨みの龍として知られています。狩野派の絵師が手掛けている事もあってか、最近描かれた他の寺社の雲竜図と比べると結構な迫力があります。
龍の眼を見ながら法堂内をぐるぐる見て回っていたら、ちょっとクラクラしてしまいました(;´∀`)
鳴き龍にもチャレンジしたのですが「あれ…?鳴いた…のかな?」って感じで。結構強く手を叩かないと上手く鳴いてくれない様です[たらーっ(汗)] 手だけが痛くなりました(>_<)


続いて靴に履き替えて浴室(宣明/せんみょう)へ。
京都13.jpg
慶長4(1596)年に再建され、平成14(2002)年に復元修復されたものです。
ここも内部は撮影禁止なのでよそから拝借した写真で(ここも以前は撮影出来たみたいなんですけれどね[たらーっ(汗)]
京都9-2.jpg
中にはサウナの様な浴室があり、この中で蒸気浴+裏で涌かしたお湯を柄杓で流して入るスタイルだったようです。


一通り見終わったので宿泊先の奈良へ向かおうかと思ったのですが、時間は14時半。まだもう少し何処か見られそうです。
折角なので久しぶりに承天閣美術館を見る事にしました。
京都14.jpg
企画展「春燦燦-清婉峭雅の系譜」が開催されています。
京都15.jpg
美術館に続く通路はすっかり青紅葉。
京都16.jpg
京都17.jpg

予定外の鑑賞でしたが伊藤若冲や円山応挙の作品もあったし、でなかなか楽しめました。
春燦々.jpg
でも今回の作品で一番良かったのは土佐光起の「牡丹猫・粟穂鶉図」の双幅。
相国寺-牡丹猫.jpg
(粟穂鶉図の方は見つけられず[たらーっ(汗)]
とにかく筆致が非常に細かく、絹本着色じゃなくて実は銅版画じゃないの?と思えるくらい精密な筆さばきなのです。江戸絵画というより西洋の影響を受けた博物画の様にも見えました。

円山応挙筆の牡丹孔雀図も相変わらずステキ…(*´ω`*)
応挙-孔雀.jpg
今回の旅行では単眼鏡を持って行っていたのに、入口のロッカーに全部預けて館内に入っちゃったんですよね(;´Д`)[あせあせ(飛び散る汗)]
我ながら詰めの甘さに嘆きつつ、でも企画展見られて良かったな、と。


美術館を出て今出川駅から京都駅へ向かい、夕ご飯を伊勢丹の地下で調達してから荷物を取り出してJR奈良駅へ。

奈良駅に着いたのは17時頃だったので初日の奈良観光は諦めてゆっくり休む事にしました。
飲み物買いに出たついでに駅前だけちょっと見てきました。

JR奈良駅旧駅舎(昭和9(1934)年の建築)
旧奈良駅18.jpg
今は内部を改装し、奈良市総合観光案内所として利用されています。
奈良近隣のバス1日乗車券もここで買う事が出来るので、明日の分の乗車券を買っておきました。
(スタバも入っていました)

横を見ると今回宿泊したホテル(笑)
旧奈良駅19.jpg
宿泊情報はまた別記事にて。



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yamatonosuke

ようこそ奈良へ♪
旧駅舎は今はスタバも入って有効活用出来ているみたいで、
青春の想い出がつまった私には嬉しいです。
次回楽しみ(^_-)-☆
by yamatonosuke (2018-04-23 00:59) 

そらそら

昨年春に奈良博へちょこっと寄っていますが、まともに観光目的で奈良へ行くのは中学生の時に行った修学旅行以来でしたので、あちこち楽しんできました(久しぶりの奈良なので王道な奈良観光ルートばかりでしたが(;´∀`))

奈良へ行くのにあちこち下調べしていたら時々yamatonosuke様の記事がヒットしてきたので、今回の旅行の参考にさせて頂きました(*´ω`*)
奈良旅行記は宿泊情報記事を挟んで次々回からのアップになると思います(>_<)

by そらそら (2018-04-23 19:59) 

middrinn

滞在時間は長くないのに、なかなかの充実ぶりですね(^^)
最古云々ですけど、考えてみたら、京都は、応仁の乱以降、
大規模な兵乱は無いですもんね^_^; 応仁が目安かと^_^;
by middrinn (2018-04-23 22:39) 

そらそら

middrinn殿、兵乱は無くとも天明の大火(1788年)をお忘れですぞーーー!!ヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ
相国寺はあの大火で法堂以外の建物を焼失してしまったのでした。
一昨年、東京都美術館で三十幅展示で話題になった若冲の動植綵絵。大火の際、寄進された相国寺にあったのですが、お坊さん達が保管されていた蔵にとにかく水を掛け続けたお陰で類焼を免れたのだとか。
焼け残った動植綵絵は明治の廃仏毀釈で相国寺の存続が危なくなって来た時、宮内庁に寄進。その時の下付金壱萬円でどうにか持ち直したのですから、若冲のお陰で今でも残っているお寺と言っても過言ではないかと。
by そらそら (2018-04-24 19:11) 

middrinn

恐れ入りましたぁm(__)m
by middrinn (2018-04-24 22:24) 

☆ミルキーウェイ☆

京阪電車の車両はこんなに豪華なのですね^^
と言うか、地元の東武線特急スペーシアと書かれていて愕然としました^^;
私も東武線沿線なので…^^;
でも、我が家はほとんど鉄道の旅をしないので鉄道の旅は憧れます^^
昨年奈良に行っておきながら、JR奈良駅を見てこなかったのが悔やまれます。
by ☆ミルキーウェイ☆ (2018-04-25 00:14) 

そらそら

京阪系は京都の1日観光乗車券には含まれていないので滅多に乗る事が無く、8000系にはホントにビックリしました。
地元が関西圏の会社の人に話してみたら、関西ではお馴染みの車両なんだそうです。JRの車両が国鉄型の宝庫だったので、私鉄とのギャップが…(;´Д`)

ミルキーウェイさんが東武沿線族なのは、以前のブログ記事を拝読して何となく気付いておりましたですよ( *´艸`)
by そらそら (2018-04-25 19:48) 

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