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2018年夏 猛暑旅【今年は初の後祭!宵々々山で山鉾美術を堪能】その1 [旅行]

盆休みも中盤過ぎて後半です。
休みに入ったら部屋の片付けしたり、TVのHDDドライブ増設したり、と色々やろうとしていた事があったのに、昼間はどうしても睡魔に負けてしまう始末[たらーっ(汗)]
昼過ぎから→夕方から→明日から本気出そう、と思いつつ、ついついダラダラと過ごしてしまっております[たらーっ(汗)]
どうせ何もしないならいっそ出掛けようかとも思うのですが、暑いし何処も混んでいそうだし、出掛けるのが非常に億劫……( ˘ω˘)スヤァ…


さて、先月末の京都旅行うろちょろ記に戻ります。
ホテルに早めにチェックインして2時間程ごろごろ休み、その間に夕飯&汗だくになった洋服を着替えておきました。
陽が沈みかけてくると祇園祭の宵山が始まります。
日差しが弱くなって来る18時頃にホテルを出て、いよいよ今回の旅行目的である宵山散策です。

一昨年と去年は先祭の宵山と山鉾巡行を見たのですがあまりに混雑していたので、今年は後祭にしてみました。
先祭、後祭共に山鉾巡行の前に3日間宵山が行われます。
後祭は先祭と比べると山鉾の数も半分以下になり、宵山中にも屋台などが出ないので先祭よりもだいぶ大人しめなのですが、先祭より人出が少ないので純粋に山鉾を楽しむ事が出来ます。
しかも今回は宵山の初日、宵々々山からの参加なので、お目当ての授与品が売り切れでガッカリ、なんてこともなさそうだし。


まずは宿泊先の東急ステイから一番近い役行者山(えんのぎょうじゃやま)から見て回る事に。
祇園1役行者山1.jpg
祇園1役行者山2.jpg



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先祭では23基の山鉾が出揃うのに対し、後祭に出て来る山鉾は全部で10基です。
先祭は鉾の数も多めですが、後祭では平成26(2014)年に巡行に復帰した大船鉾を除き、後は全て山になります。

基本的にてっぺん部分に真松の飾りがあるのが山になります。
祇園1役行者山3.jpg
役行者山の上にも真松が。
巡行当日は屋根の下に御神体である「役小角(えんのおづぬ)」「一言主神(ひとことぬしのかみ)」「葛城神(かつらぎのかみ)」の3体の人形が鎮座するのですが、宵山の段階ではまだ載せられていません。

山鉾の傍にはそれぞれの保存会があり、各山鉾の懸装品を展示していたり、授与品を販売したりしています。
祇園1役行者山4.jpg
祇園1役行者山5.jpg
懸装品は作られてから数百年経っている物も多く、重要文化財に指定されている物も多々あります。
祇園祭での山鉾巡行が「動く美術館」と言われる所以ですね(*´ω`*)

御神体の人形たちも巡行まで大事にお祀りされています。
祇園1役行者山6.jpg



次に鷹山へ向かいました。
祇園2鷹山.jpg
と言っても鷹山は「休み山」なので山自体は存在していません。
鷹山は「鷹匠」「犬飼」と粽を食べるからくり仕様の「従者」3体の御神体を載せた山だったそうですが、応仁の乱で山を焼失してしまい、20数年かかってようやく復活。
以来、後祭りのしんがりを務める大規模な山だったそうですが、そこからまた二度の大火に逢い、更に文政九年(1826年)の巡行の際、風雨で懸装品を大きく汚損してしまったことから休み山となってしまいました。
現在は明治時代に復元された御神体の人形3体があるだけの様ですが、近年中にようやく山の復元の目処が経ちつつあるらしく、保存会では後押しするように授与品が販売されていました。


山鉾だけではなく、こんな幟も飾られています。
祇園3.jpg
祇園3-1.jpg
帯匠 誉田屋源兵衛(こんだやげんべい)の創業280年を記念し、2008年から1折ずつ染め上げられた280匹の鯉だそうです。
鯉を描いたのは壁画絵師の木村英輝氏とのこと。
幟の下では鯉のデザインの手拭やTシャツを売っていたので、思わず手拭買っちゃいました。
祇園祭に来る度に手拭は2~3枚ずつ買ってしまいます。


続いて黒主山
祇園4黒主山1.jpg
祇園4黒主山2.jpg

黒主山のてっぺんには真松だけではなく枝垂桜も飾られています。
祇園4黒主山3.jpg

黒主山の御神体は桜を仰ぎ見る姿の「大伴黒主(おおとものくろぬし)」
祇園4黒主山4.jpg

懸装品も見事な造りです。
祇園4黒主山6.jpg
祇園4黒主山5.jpg

山鉾巡行の順番は「くじ取らず」と言われる特定の山鉾を除いてくじで決まるのですが、今年の後祭の山一番となったのが「黒主山」

くじ取らずで常に先頭を走る山鉾の粽はもちろん人気が高いのですが、山一番になった山鉾の粽も人気があります。そのため宵山初日に売り切れてしまうことも多々。
祇園4黒主山ちまき.JPG
今年は宵山初日でしたので、無事に山一番の黒主山粽を入手することができました。
黒主山の粽に付いている桜は昨年度の祇園祭で使われた枝垂桜が使われているのだそうです。玄関先にこの桜を飾っておくと悪事除けのご利益があるんだとか。
今年は山一番になったので、飾りの桜もちょっと赤味を足して新しくした、と保存会の方が嬉しそうに話していました。

粽の下にちょこんといる犬とミニ粽は鷹山の授与品です。中にはおみくじが入っています。
因みにこのミニ粽と黒主山の粽は行きつけの美容院のお姉さんへのお土産。
我が家の今年の粽は役行者山のにしました(例によって母が早々に玄関へ飾ってしまったので写真撮っていませんが[たらーっ(汗)]


陽も段々暮れて駒形提灯の灯りが目立ってきました。
続いて向かったのは鯉山
祇園5鯉山1.jpg
祇園5鯉山2.jpg

左甚五郎作と伝わる鯉山飾り
祇園5鯉山3.jpg

赤い鳥居の祠には素戔嗚尊が祀られており、巡行の際には鯉山飾りと共に山の上に安置されます。
祇園5鯉山4.jpg
懸装品に使われているタペストリーはトロイア戦争を描いたとされる400年以上前のブラバン・ブリュッセル(現在のベルギー)製(巡行時のタペストリーは復元品が使用されています)。
昨年見た鶏鉾の懸装品タペストリーのシリーズの内の1枚ですね。


陽が暮れて風も吹いて来たので、日中と比べたら相当涼しくなっては来たものの、少し歩くとまだまだ汗だくになってしまう程には暑い…(;´Д`)
10基なのでさくさく見終わるかと思ったのですが、徐々に人も多くなって、暑さで体力もじわじわ減ってくるので思ったよりも見学に時間がかかります。
熱中症にならないように適度に水分補給&塩トマト飴を舐めつつ散策。

4基目は橋弁慶山
祇園6橋辨慶山1.jpg
祇園6橋辨慶山2.jpg

御神体は…
祇園6橋辨慶山4-1.JPG
祇園6橋辨慶山4.jpg
弁慶と牛若丸の二体。保存会の2階に鎮座しておりました。
弁慶と牛若の人形には 永禄六年(1563) 大仏師「康運」の銘があるそうです。
(運慶の次男も「康運」というのですが、年代が違います)

「橋」「弁慶」山と言うからには橋もセットで
祇園6橋辨慶山5.jpg
物凄い細工が施された五条橋…[exclamation×2]Σ(・ω・/)/
今回は日程的に巡行見る事は叶わなかったのですが、この橋弁慶山は巡行見てみたかったなぁーー(*´ω`*)



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タグ:京都旅行
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