企画展「標本づくりの技ー職人たちが支える科博」@国立科学博物館 [博物館]
昨日見て来た国立科学博物館で見てきました特別展「明治150年 日本を変えた千の技術博」のうろちょろ記をアップしようかと思ったのですが、写真多過ぎて整理しきらず…(;´∀`)
なので先に日本館で開催されている企画展「標本づくりの技 ー職人たちが支える科博」のうろちょろ記をアップします。
この企画展、9月から見に行こうと思っていたのになかなか見に行けなかったんですよねようやく見に行く事ができました。
博物館の裏事情を描いたコミック「へんなものみっけ!」とコラボしているので、企画展のあちこちに作品のキャラクターが登場しています。
作者の早良朋さんはかつて科博で標本とか作られていたらしいのですが、科博の職員さんだったのでしょうか( ˘ω˘ )?
続きは ↓ から
ミイラとか剥製とか一部の方には結構キツイかもしれない写真があります。苦手な方、閲覧は自己責任でお願いします
中央ホールにはツチクジラの本剥製標本が展示されています。
このツチクジラの剥製、かつて科博の中央ホールで約15年間展示されていたものだそうです。
えっ?科博の事は割と知っていたつもりだったけれど、中央ホールでツチクジラの剥製が展示されていたなんて初耳…Σ(・ω・/)/
(戦前に本館の裏手にあった上野別館にてツチクジラの骨格標本が展示されていたのは知っていたけれど)
何でも1954年から約15年間中央ホールに展示されていたのだそうです。
当時の展示写真が残っていないか探してみたのですが、見つけられずじまいでした。
(その後に中央ホールに展示されたアロサウルスやタルボサウルスの写真はそこそこあるのですが)
剥製を作ったのは科博にて展示されている忠犬ハチ公の剥製も手掛けたことがある本田晋氏。
1970年に岩手の水産高校へ寄贈されたそうですが、剥製を保存しておく環境下でなかったため徐々に劣化が酷くなり1989年に岩手県陸前高田市に寄贈。
その後1994年の「海と貝のミュージアム」開館にあわせて表面にFRPコーティングを施し、同館で新たに展示されました。
海貝ミュージアムでは「つっちぃ」の愛称で親しまれていたそうですが、3.11で被災しFRPコーティングが破損するなどの被害に。
つくば市にある科博の研究施設で安定化処理と修繕が行われ、修繕後初めての公開なのだそうです。
FRPコーティングを半分剥がした状態での展示になっていましたが、皮膚はだいぶ劣化してタイル状にひび割れのような感じになっていました。大きさも大きさだけに修繕作業は相当大変だったようです。
FRPコーティングを残してある側でも破損の跡がまだ残っていました。
何れは「海と貝のミュージアム」に返却される予定なんだとか。しばしの間の里帰りですね。
ツチクジラのつっちぃは知りませんでしたが、この幼児のミイラは子供の頃、今はもう無いみどり館(旧:自然史館)でよく見ました。
ずっとメキシコから来たミイラかと思っていたのに、ペルーから来たミイラだったのか(;´Д`)
当時は成人女性のミイラと干し首3体と共に展示されていました。メキシコのミイラは成人女性のだけだったのでしょうね。
幼児のミイラや干し首は寄贈されたもので、ミイラの詳細な年代など詳細は一切不明。
出所があやふやなものを「科学」を謳う博物館に展示するのはそぐわないとされ、みどり館閉館と共に収蔵庫へ保管されてしまったミイラ達ですが、最新の技術調査で詳細な年代などが判明したのだそうです。
葉脈が綺麗なクリアードリーフ標本
これ、学生の頃、理科の授業で作ったなぁ(*´ω`*)
ガラス瓶に入れられた液浸標本はよく見ますが、パウチの液浸標本もあったとは…(;´∀`)
ボウズガレイの透明標本
硬骨部分は紫色に、軟骨部分は褐色に染まっている様です。
博物館での標本づくりの作業も再現されています。
壁に展示されているのは鳥類の部分剥製
剥製は生きている時の様に再現されたものばかりではありません。
研究目的の剥製はとにかく数が必要なので収蔵の関係上、最低限必要な部分だけ残して保存されていることが多く、こんなペパクラの展開図の様になっている標本なども。
こっちは広げたら壁や床にそのまま置けそうな…(;´Д`)
アズマモグラのフラットスキン標本
これもスペースや標本作成の手軽さを考えて作られた標本。
剥皮した後に、採取地や品名を書く欄がある厚紙をさくっと差し込んで乾燥させたもの。
博物館の裏側で働いている人たちはより多くの標本を収蔵するため、色々と工夫して標本を作っているんですね。
因みにコラボしているコミック「へんなものみっけ!」は試し読みしたらなかなか面白かったので、事前に電子コミックで購入して読んでいたのですが、これホントに好きじゃないとやっていけない仕事なんだなー、と実感しました。
(腐敗臭系が苦手なので私には到底無理です)
なので先に日本館で開催されている企画展「標本づくりの技 ー職人たちが支える科博」のうろちょろ記をアップします。
この企画展、9月から見に行こうと思っていたのになかなか見に行けなかったんですよねようやく見に行く事ができました。
博物館の裏事情を描いたコミック「へんなものみっけ!」とコラボしているので、企画展のあちこちに作品のキャラクターが登場しています。
作者の早良朋さんはかつて科博で標本とか作られていたらしいのですが、科博の職員さんだったのでしょうか( ˘ω˘ )?
続きは ↓ から
ミイラとか剥製とか一部の方には結構キツイかもしれない写真があります。苦手な方、閲覧は自己責任でお願いします
中央ホールにはツチクジラの本剥製標本が展示されています。
このツチクジラの剥製、かつて科博の中央ホールで約15年間展示されていたものだそうです。
えっ?科博の事は割と知っていたつもりだったけれど、中央ホールでツチクジラの剥製が展示されていたなんて初耳…Σ(・ω・/)/
(戦前に本館の裏手にあった上野別館にてツチクジラの骨格標本が展示されていたのは知っていたけれど)
何でも1954年から約15年間中央ホールに展示されていたのだそうです。
当時の展示写真が残っていないか探してみたのですが、見つけられずじまいでした。
(その後に中央ホールに展示されたアロサウルスやタルボサウルスの写真はそこそこあるのですが)
剥製を作ったのは科博にて展示されている忠犬ハチ公の剥製も手掛けたことがある本田晋氏。
1970年に岩手の水産高校へ寄贈されたそうですが、剥製を保存しておく環境下でなかったため徐々に劣化が酷くなり1989年に岩手県陸前高田市に寄贈。
その後1994年の「海と貝のミュージアム」開館にあわせて表面にFRPコーティングを施し、同館で新たに展示されました。
海貝ミュージアムでは「つっちぃ」の愛称で親しまれていたそうですが、3.11で被災しFRPコーティングが破損するなどの被害に。
つくば市にある科博の研究施設で安定化処理と修繕が行われ、修繕後初めての公開なのだそうです。
FRPコーティングを半分剥がした状態での展示になっていましたが、皮膚はだいぶ劣化してタイル状にひび割れのような感じになっていました。大きさも大きさだけに修繕作業は相当大変だったようです。
FRPコーティングを残してある側でも破損の跡がまだ残っていました。
何れは「海と貝のミュージアム」に返却される予定なんだとか。しばしの間の里帰りですね。
ツチクジラのつっちぃは知りませんでしたが、この幼児のミイラは子供の頃、今はもう無いみどり館(旧:自然史館)でよく見ました。
ずっとメキシコから来たミイラかと思っていたのに、ペルーから来たミイラだったのか(;´Д`)
当時は成人女性のミイラと干し首3体と共に展示されていました。メキシコのミイラは成人女性のだけだったのでしょうね。
幼児のミイラや干し首は寄贈されたもので、ミイラの詳細な年代など詳細は一切不明。
出所があやふやなものを「科学」を謳う博物館に展示するのはそぐわないとされ、みどり館閉館と共に収蔵庫へ保管されてしまったミイラ達ですが、最新の技術調査で詳細な年代などが判明したのだそうです。
葉脈が綺麗なクリアードリーフ標本
これ、学生の頃、理科の授業で作ったなぁ(*´ω`*)
ガラス瓶に入れられた液浸標本はよく見ますが、パウチの液浸標本もあったとは…(;´∀`)
ボウズガレイの透明標本
硬骨部分は紫色に、軟骨部分は褐色に染まっている様です。
博物館での標本づくりの作業も再現されています。
壁に展示されているのは鳥類の部分剥製
剥製は生きている時の様に再現されたものばかりではありません。
研究目的の剥製はとにかく数が必要なので収蔵の関係上、最低限必要な部分だけ残して保存されていることが多く、こんなペパクラの展開図の様になっている標本なども。
こっちは広げたら壁や床にそのまま置けそうな…(;´Д`)
アズマモグラのフラットスキン標本
これもスペースや標本作成の手軽さを考えて作られた標本。
剥皮した後に、採取地や品名を書く欄がある厚紙をさくっと差し込んで乾燥させたもの。
博物館の裏側で働いている人たちはより多くの標本を収蔵するため、色々と工夫して標本を作っているんですね。
因みにコラボしているコミック「へんなものみっけ!」は試し読みしたらなかなか面白かったので、事前に電子コミックで購入して読んでいたのですが、これホントに好きじゃないとやっていけない仕事なんだなー、と実感しました。
(腐敗臭系が苦手なので私には到底無理です)
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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