2018年晩秋 京都紅葉旅【どんどん歩くよ!佛光院→東山→南禅寺→永観堂】 [旅行]
折角の三連休、家でごろごろしているのも勿体ないので、今日は国立新美術館で開催されているピエール・ボナール展へ出掛けてきました。
この美術展は職場の後輩Mちゃんのイチオシなんですが、連休中でもそれほど混雑しておらず、結構ゆったり見る事が出来ました(2階で開催されている東山魁夷展は入場列が1階まで伸びる程混雑していました。早めに見に行っておいてよかったです(;´∀`))
ボナール展のうろちょろ記は後日アップするとして、京都うろちょろ記の続きをば。
勧修寺を出て、すぐ近くにある佛光院へ向かいます。
勧修寺では境内で御朱印を受け付けていないので(春の特別公開時には受け付けている模様)御朱印を戴く時はこちらの佛光院で戴く事になります。
戴く前に佛光院でもお参り。
佛光院も歴史がある寺院なのかと思いましたが、現在のお堂は昭和26年(1951年)に再興建立された比較的新しいものでした(もともとこの場所に勧修寺の塔頭は存在していたようです。昨日のうろちょろ記に載せた「拾遺都名所図会-勧修寺図絵」にも当時の塔頭が描かれていました)
続きは ↓ から
この佛光院を再興されたのは大石順教(じゅんきょう)尼という方なのですが、説明板を読むと僅か17歳で両手を切り落とされるという不幸な事件に巻き込まれつつも、苦労して出家得度したことが書かれていました。
(帰って来てから改めて調べてみると、この両手を失う事になった事件がもう救い様がないほど凄惨なものだったのですが(;´Д`) そこから見事に立ち直り、犯人の義父萬次郎を許す心境に至るまでがただただ凄いの一言で)
ところでこちらの佛光院で戴ける御朱印、台風の被害による復旧のための特別御朱印(御志納料500円也)があって500円納める気満々だったのですが、「特別御朱印で」とお願いしないと普通の御朱印(御志納料300円也)になるようです。…あぁぁ、特別御朱印も一緒にお願いして復旧に少しでも役立てて戴くんだった…orz
しかもこちらの寺院、勧修寺にも佛光院にもお守りやお札の授与とか一切無いのです。
今回の復旧のための喜捨願いは特別御朱印の500円だけ、というとてつもない商売っ気の無さ…つつましさ。
瓦奉納一口千円とか、募っちゃってもきっと観音様許してくれると思うのですが…
勧修寺、きっとまた近いうちに来ようと思ったのでした。
さて、次は何処に行こうか。
勧修寺の紅葉も良かったけれど、やっぱりもっと紅葉を堪能できるところに行きたいかも。
となると、一昨年も行ったけれど永観堂…?
永観堂に行くのであれば、地下鉄東西線の蹴上(けあげ)駅で降りるのが一番近いのですが、時間的にそろそろお昼なので先にお昼食べておきたいかなぁ。
蹴上駅付近は食べる所がホントに少ないので、一駅先の東山駅で降りてお昼を食べてから永観堂まで歩く事にしました。
東山駅から神宮道に出て平安神宮方面へ歩いていくと、京都なのに何故か稲庭うどんの呼び込みが…。
一旦は通り過ぎたのですが「出汁で戴く稲庭うどんです」の呼び込みが気になり、戻って入店(;´∀`)
ここら辺は稲庭うどんのお店など無かった筈。新しく出来たお店なのかな?と思ったら、以前からあったうどん屋さんが何故か稲庭うどん専門店に鞍替えしたようです。
少し以前はしっかり腰のあるうどん&蕎麦とリーズナブルな定食や鰻なども扱っていたようですが、今は稲庭うどんオンリーとなっておりました。
悩んで「京鴨鍋のつけ」を注文。
暫く待ってようやく来た稲庭うどんは
写真だと全く判らないのですが、鴨肉&ネギ入った鍋、グラグラ煮え立った状態で到着です(;´∀`)
ひーー 私、猫舌なのに
最初に何も薬味を入れないで出汁で味わって見て下さい、と言うので、小鉢に汁を移し、何も薬味を入れずに稲庭うどんを投入して食べてみると…
出汁の旨味がすっごい…Σ(・ω・/)/
「羅臼産の昆布」「利尻産の昆布」「さば節」「うるめ節」「めじか節」「かつお節」をたっぷり使用した出汁で、砂糖や塩、化学調味料などは全く使っていないそうです。
すっごい美味しいのですが…稲庭うどんなんでね、途中からどんどん汁が薄まって来ちゃうんですよね
途中で薬味として付いて来た黒トリュフと山椒のペーストを投入したり、鍋の汁と入れ替えたりもしましたが、最後の方は結構薄い状態のお出汁になってしまいました(>_<)(もっとも薄くなったとは言え、お店出てからも暫く口の中が出汁風味でしたけど)
最初から土鍋に全部投入しちゃえば良かったのかしらね。でも猫舌だからそれやったらなかなか冷ませないしなぁ。
そしてこれで税込1950円は流石にちょっと高いかと(;´Д`)
いや、でも最初の一口は衝撃は走る程美味しかったです。
お店を出てまっすぐ向かうと時期に平安神宮の大鳥居と美術館が見えてきます。
京都国立近代美術館では東京で見損ねた藤田嗣治展が開催されていて、ちょっと後ろ髪引かれたのですが、意を決して右折し南禅寺方向へ進みます。
琵琶湖疎水記念館が見えて来ると南禅寺がもう目前。
下側にちょこっと見えるレールは蹴上インクラインのものです。
この辺は桜の樹が多いので既に落葉気味。
その代わり春先に来れば見事な桜並木に囲まれたインクラインを見る事が出来ます。
記念館の横を流れる琵琶湖からの疎水
結構な勢いがあります。
南禅寺入口は今年も観光バスと観光客で一杯
途中の湯豆腐屋さんも既に予約で一杯みたいです。東山で食べて来てよかった…(*´ω`*)
南禅寺の三門前は散り紅葉だった一昨年と違い、見頃に近い感じですが
一部の紅葉は老木化して枯れかけているのもあります。
南禅寺は勧修寺より遥かに多くの参拝客がいますが、境内は拝観料を払わずとも見る事が出来るので、十分に庭を整備するだけの余裕がないのかもしれません。
南禅寺から更に歩いてようやく永観堂の総門前に到着ヽ(・∀・)ノ
2年ぶりの永観堂です。時刻は既に12時半になっていました。
永観堂は秋の特別寺宝展開催時期(2018年は11/3~12/2まで)は、普段600円の拝観料が1000円になります。
(相当以前は南禅寺と同じく、境内だけなら無料で散策可能だったそうです。今でも総門から中門までなら無料で紅葉を見る事はできます)
高いと言えば高いのですが、その分庭園には手をかけているようで
紅葉の見事さハンパないって…( ゚Д゚)
拝観料を納めたら大玄関から諸堂に入ります。
古方丈と釈迦堂に挟まれた中庭は紅葉より松が多め。
釈迦堂から見た唐門(勅使門)も台風の被害にあったのか、工事用のシートが張られていました。
永観堂はほぼ全ての建物が屋根付き通路で繋がっており、一番奥側にある御影堂までずっと抜けて行く事ができます。
釈迦堂(向かって右側の建物)から少し階段を上がった所にある御影堂(左側の建物)に挟まれたところにある紅葉はまだ青いですが、グラデーションが却って良い感じ。
お堂内もとても素敵なのですが、写真撮影が出来ないのが残念
御影堂を出て、更に一段高い所に建っている阿弥陀堂へ向かいます。
右側に見える大きな樹は葉が3本ある珍しい「三鈷の松」です。
階段の先は左右に分かれていて、左に進むと開山堂へ続く「臥龍廊」と呼ばれるカーブした階段があります。
一度臥龍廊を昇ってみたいのに、この日もまた封鎖されて昇れませんでした。
どうも秋の特別寺宝展の時は人が多いので封鎖されているようです。
仕方なく今年も右側に曲がって、みかえり阿弥陀像が祀られている阿弥陀堂へ向かいます。
阿弥陀堂は慶長2年(1597年)の建立ですが、近年手直しされているらしく、極彩色の装飾が見事です。
阿弥陀堂を出て見返って1枚
本堂前の紅葉の色付きは他の場所より少し遅めのようです。
外から見た御影堂
永観堂の正式な名称である「禅林寺」が書かれた提灯が置かれていました。
この後、疲労困憊しつつある脚に鞭打って多宝塔へ。
この美術展は職場の後輩Mちゃんのイチオシなんですが、連休中でもそれほど混雑しておらず、結構ゆったり見る事が出来ました(2階で開催されている東山魁夷展は入場列が1階まで伸びる程混雑していました。早めに見に行っておいてよかったです(;´∀`))
ボナール展のうろちょろ記は後日アップするとして、京都うろちょろ記の続きをば。
勧修寺を出て、すぐ近くにある佛光院へ向かいます。
勧修寺では境内で御朱印を受け付けていないので(春の特別公開時には受け付けている模様)御朱印を戴く時はこちらの佛光院で戴く事になります。
戴く前に佛光院でもお参り。
佛光院も歴史がある寺院なのかと思いましたが、現在のお堂は昭和26年(1951年)に再興建立された比較的新しいものでした(もともとこの場所に勧修寺の塔頭は存在していたようです。昨日のうろちょろ記に載せた「拾遺都名所図会-勧修寺図絵」にも当時の塔頭が描かれていました)
続きは ↓ から
この佛光院を再興されたのは大石順教(じゅんきょう)尼という方なのですが、説明板を読むと僅か17歳で両手を切り落とされるという不幸な事件に巻き込まれつつも、苦労して出家得度したことが書かれていました。
(帰って来てから改めて調べてみると、この両手を失う事になった事件がもう救い様がないほど凄惨なものだったのですが(;´Д`) そこから見事に立ち直り、犯人の義父萬次郎を許す心境に至るまでがただただ凄いの一言で)
ところでこちらの佛光院で戴ける御朱印、台風の被害による復旧のための特別御朱印(御志納料500円也)があって500円納める気満々だったのですが、「特別御朱印で」とお願いしないと普通の御朱印(御志納料300円也)になるようです。…あぁぁ、特別御朱印も一緒にお願いして復旧に少しでも役立てて戴くんだった…orz
しかもこちらの寺院、勧修寺にも佛光院にもお守りやお札の授与とか一切無いのです。
今回の復旧のための喜捨願いは特別御朱印の500円だけ、というとてつもない
瓦奉納一口千円とか、募っちゃってもきっと観音様許してくれると思うのですが…
勧修寺、きっとまた近いうちに来ようと思ったのでした。
さて、次は何処に行こうか。
勧修寺の紅葉も良かったけれど、やっぱりもっと紅葉を堪能できるところに行きたいかも。
となると、一昨年も行ったけれど永観堂…?
永観堂に行くのであれば、地下鉄東西線の蹴上(けあげ)駅で降りるのが一番近いのですが、時間的にそろそろお昼なので先にお昼食べておきたいかなぁ。
蹴上駅付近は食べる所がホントに少ないので、一駅先の東山駅で降りてお昼を食べてから永観堂まで歩く事にしました。
東山駅から神宮道に出て平安神宮方面へ歩いていくと、京都なのに何故か稲庭うどんの呼び込みが…。
一旦は通り過ぎたのですが「出汁で戴く稲庭うどんです」の呼び込みが気になり、戻って入店(;´∀`)
ここら辺は稲庭うどんのお店など無かった筈。新しく出来たお店なのかな?と思ったら、以前からあったうどん屋さんが何故か稲庭うどん専門店に鞍替えしたようです。
少し以前はしっかり腰のあるうどん&蕎麦とリーズナブルな定食や鰻なども扱っていたようですが、今は稲庭うどんオンリーとなっておりました。
悩んで「京鴨鍋のつけ」を注文。
暫く待ってようやく来た稲庭うどんは
写真だと全く判らないのですが、鴨肉&ネギ入った鍋、グラグラ煮え立った状態で到着です(;´∀`)
ひーー 私、猫舌なのに
最初に何も薬味を入れないで出汁で味わって見て下さい、と言うので、小鉢に汁を移し、何も薬味を入れずに稲庭うどんを投入して食べてみると…
出汁の旨味がすっごい…Σ(・ω・/)/
「羅臼産の昆布」「利尻産の昆布」「さば節」「うるめ節」「めじか節」「かつお節」をたっぷり使用した出汁で、砂糖や塩、化学調味料などは全く使っていないそうです。
すっごい美味しいのですが…稲庭うどんなんでね、途中からどんどん汁が薄まって来ちゃうんですよね
途中で薬味として付いて来た黒トリュフと山椒のペーストを投入したり、鍋の汁と入れ替えたりもしましたが、最後の方は結構薄い状態のお出汁になってしまいました(>_<)(もっとも薄くなったとは言え、お店出てからも暫く口の中が出汁風味でしたけど)
最初から土鍋に全部投入しちゃえば良かったのかしらね。でも猫舌だからそれやったらなかなか冷ませないしなぁ。
そしてこれで税込1950円は流石にちょっと高いかと(;´Д`)
いや、でも最初の一口は衝撃は走る程美味しかったです。
お店を出てまっすぐ向かうと時期に平安神宮の大鳥居と美術館が見えてきます。
京都国立近代美術館では東京で見損ねた藤田嗣治展が開催されていて、ちょっと後ろ髪引かれたのですが、意を決して右折し南禅寺方向へ進みます。
琵琶湖疎水記念館が見えて来ると南禅寺がもう目前。
下側にちょこっと見えるレールは蹴上インクラインのものです。
この辺は桜の樹が多いので既に落葉気味。
その代わり春先に来れば見事な桜並木に囲まれたインクラインを見る事が出来ます。
記念館の横を流れる琵琶湖からの疎水
結構な勢いがあります。
南禅寺入口は今年も観光バスと観光客で一杯
途中の湯豆腐屋さんも既に予約で一杯みたいです。東山で食べて来てよかった…(*´ω`*)
南禅寺の三門前は散り紅葉だった一昨年と違い、見頃に近い感じですが
一部の紅葉は老木化して枯れかけているのもあります。
南禅寺は勧修寺より遥かに多くの参拝客がいますが、境内は拝観料を払わずとも見る事が出来るので、十分に庭を整備するだけの余裕がないのかもしれません。
南禅寺から更に歩いてようやく永観堂の総門前に到着ヽ(・∀・)ノ
2年ぶりの永観堂です。時刻は既に12時半になっていました。
永観堂は秋の特別寺宝展開催時期(2018年は11/3~12/2まで)は、普段600円の拝観料が1000円になります。
(相当以前は南禅寺と同じく、境内だけなら無料で散策可能だったそうです。今でも総門から中門までなら無料で紅葉を見る事はできます)
高いと言えば高いのですが、その分庭園には手をかけているようで
紅葉の見事さハンパないって…( ゚Д゚)
拝観料を納めたら大玄関から諸堂に入ります。
古方丈と釈迦堂に挟まれた中庭は紅葉より松が多め。
釈迦堂から見た唐門(勅使門)も台風の被害にあったのか、工事用のシートが張られていました。
永観堂はほぼ全ての建物が屋根付き通路で繋がっており、一番奥側にある御影堂までずっと抜けて行く事ができます。
釈迦堂(向かって右側の建物)から少し階段を上がった所にある御影堂(左側の建物)に挟まれたところにある紅葉はまだ青いですが、グラデーションが却って良い感じ。
お堂内もとても素敵なのですが、写真撮影が出来ないのが残念
御影堂を出て、更に一段高い所に建っている阿弥陀堂へ向かいます。
右側に見える大きな樹は葉が3本ある珍しい「三鈷の松」です。
階段の先は左右に分かれていて、左に進むと開山堂へ続く「臥龍廊」と呼ばれるカーブした階段があります。
一度臥龍廊を昇ってみたいのに、この日もまた封鎖されて昇れませんでした。
どうも秋の特別寺宝展の時は人が多いので封鎖されているようです。
仕方なく今年も右側に曲がって、みかえり阿弥陀像が祀られている阿弥陀堂へ向かいます。
阿弥陀堂は慶長2年(1597年)の建立ですが、近年手直しされているらしく、極彩色の装飾が見事です。
阿弥陀堂を出て見返って1枚
本堂前の紅葉の色付きは他の場所より少し遅めのようです。
外から見た御影堂
永観堂の正式な名称である「禅林寺」が書かれた提灯が置かれていました。
この後、疲労困憊しつつある脚に鞭打って多宝塔へ。
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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「どんどん歩くよ!」だなんて、らしくないじゃないですか(^_^;)
脱力感が魅力なのに(^_^;) 大石順教尼も堀江六人斬りも初耳(゚o゚;)
でも、後者のwiki、長過ぎて頭に入らず読むの挫折しました(-ω-、)
by middrinn (2018-11-25 12:34)
京都旅行の時はいつも結構歩いていますともぉォォォ━━━━━(屮゚Д゚)屮━━━━━!!!!!!
ちょっと距離近過ぎてバスや電車に乗ると帰って手間なところも多いですからね。
私も大石順教尼も堀江六人斬り事件も初耳でした。後者のWikiは犯人の萬次郎氏がとにかく酷い!と感じたのですが、妻吉(順教尼)は後年「悪いのは萬次郎を騙したあい(萬次郎の3番目の妻)」と語っていた様ですね。
男と女の心境って複雑です…(;´Д`)
by そらそら (2018-11-25 15:36)