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9年後に再び!の「大哺乳類展2」見てきました [博物館]

今週末は東京国立博物館で開催中の特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」を見つつ、上野公園で夜桜でも楽しもうかと画策していたのですが、微妙に体調が安定していなくて結局出掛けず…[たらーっ(汗)]
ならば土曜日に近場でお花見を、とも思ったのですが、定期通院で半日潰れてそれも無理[たらーっ(汗)]
今週末までは何とか桜も持ちそうなのですが、今度の週末は両親が京都へ花見旅行へ出掛けるため、留守番の私は出掛けられず[たらーっ(汗)](16歳と17歳のじじワン2匹の面倒を見なければなので、長時間自宅開けられないのです)
今年のお花見は通勤路で楽しむだけになりそうです(;´∀`)


先々週末(3/22)は国立科学博物館で開催中の「特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」を見に行ってきました。
哺乳類.JPG
パート1の大哺乳類展は2010年に開催されていますので、実に9年ぶりに開催された「大哺乳類展2」
2010年の時は「陸のなかまたち」と「海のなかまたち」で時期を分けて開催されましたが、今回は海のなかまも陸のなかまも全部ひっくるめた特別展となっておりました。

確か2010年の特別展の時は「陸のなかまたち」は見に行ったのですが、「海のなかまたち」はスルーしちゃったんだよねぇ( ゚Д゚)
当時はデジカメも良い物持っていなかったし、スマホじゃなくてガラケーだったので写真はガラケーカメラで撮影しか2枚しか残っておらず、どんな感じの特別展だったのか既に記憶も朧げですが、まぁ9年振りの大哺乳類展、楽しませてもらいましょうか( *´ー`)y─┛~oΟ


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開催直後だし、金曜夜間だし、まぁ空いているでしょう、と思っていたら、行った日は何だか子供連れが多くて思っていたよりは混雑していました[たらーっ(汗)]
(子供連れと遭遇したくないから金曜夜間に出向いているのに…(;´Д`))


音声ガイドを借りようか悩んだのですが、人も多めだし、借りるとどうしてもガイドの分、余分な観覧時間がかかってしまうので今回は借りず終い。


イントロムービーを見て会場へ脚を進めると

大きなアフリカゾウの骨格標本がお出迎え。
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うーん、この妙に病的な跡が見られる骨格標本、以前の特別展で見た事あるような…。
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後で調べたら多摩動物園で2006年まで飼育されていたアフリカゾウ「タマオ」の骨格標本で、2014年開催の特別展「太古の哺乳類展」で見ていました。
2010年の「大哺乳類展−陸のなかまたち」でも展示されていたそうなのですが、こっちは全く覚えていなかったのが…(;´∀`)

「太古の哺乳類展」での展示風景
太古の哺乳類.jpg
マンモスとの比較展示でした。

アフリカゾウ「タマオ」の骨格標本を取り巻く標本類
哺乳類1.jpg

一見、ゾウとは関係ない哺乳類が展示されているようにも見えますが、実は「アフリカ獣類」というグループに属する哺乳類をまとめて展示しているスペースでした。
哺乳類1-1.jpg

アフリカ獣類」初めて聞いた…( ゚Д゚)
アフリカに生息していればアフリカ獣類なのかと、一瞬単純に考えてしまいましたが、キンモグラ、ハネジネズミ、テンレック、ツチブタ、ハイラックス、ゾウ、マナティーなどがアフリカ獣類だそうです。
そういえばマナティーやハイラックスはゾウと近い分類というのは聞いた事がありましたが、ハネジネズミのような小型哺乳類もゾウと同じ分類だったとは。

イワダヌキ目 ハイラックス科 ケープハイラックスの骨格標本
哺乳類1-2.jpg
アフリカ獣類の特徴として「肋骨の数が多い」というのがあるそうなのですが、なるほど、確かに肋骨多い。

アフリカに生息していてもアフリカ獣類ではないチーターの肋骨はこんな感じ。
哺乳類7.jpg


そう言えば爬虫類でもワニだけが「ガストラリア(腹肋骨)」と呼ばれる腹部の肋骨を持っていますが、アフリカ獣類も古いタイプの哺乳類に分類されるのでしょうか。
うーん、動物に関してはそこそこ詳しい方ではないかと思っていたのですが、まだまだ普通に知らない事が沢山あるのね(;´∀`)


ライオンの骨格標本
哺乳類2.jpg
これはまた大分古そうな骨格標本だなぁ、と見ていたら頭部に何やらタグが。
哺乳類3.jpg

その場ではよく見えなかったので、家に帰ってから写真を拡大してみました。
哺乳類4.jpg
えーー、何なに……?
「Panthera leo」「明治23年引継」「東京教育博物館引継」

…おぉっ[exclamation×2] 思っていた以上に古い標本でした。
国立科学博物館は何度か名称を変更していますが「東京教育博物館」は明治14年(1881年)から明治22年(1889年)の閉館時まで、と再度開館した大正3年(1914年)から大正10年(1921年)まで用いられていた名称です。
明治22年に一度閉館した後、標本類は帝国博物館(東京国立博物館の前身)に全て移設されたので、その際に付けられたタグなのでしょうか。
標本自体は明治23年よりも更に古い時期に購入されたものの筈です。


特殊な歩行をする動物の骨格標本
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ミナミゾウアザラシの骨格標本はかつて江ノ島水族館で飼育されていた大吉君でしょうか?
ゴリラやチンパンジーは四つ足歩行時に拳を付けて歩くナックルウォーク。

マタコミツオビアルマジロの骨格標本
哺乳類6.jpg
哺乳類6-1.jpg
「硬い皮膚は小さい骨がパズルのように組み合わさってできており」って、結局骨なのか皮膚なのか、それとも骨のある皮膚なのか。

オオアリクイの骨格標本
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歯が無い細長い頭骨も何とも奇妙なものです。
オオアリクイも長い爪を痛めない様にナックルウォークに近い歩行を行います。


一番奥側に展示されているバッファローの骨格標本もだいぶ古い物です。
哺乳類9.jpg

本館(現在の日本館)が竣工した当初(昭和6年<1931年>)の展示品写真にも
哺乳類9-1.jpg
この標本もおそらく東京教育博物館時代からのものでしょう。


ブラックバックの剥製と跳躍時の骨格標本
哺乳類10.jpg
哺乳類11.jpg
草食動物の脊柱というのは肉食動物の脊柱と比べるとだいぶ稼働領域が狭く、そのため瞬発力などは肉食動物には負けてしまうそうなのですが、ブラックバックの様に体の弾性を利用し体長の数倍飛び上がる様な跳躍力や、長距離の持久力を身に付けたりして対応しているのだそうです。


骨格標本の後は剥製だらけのゾーンへ。



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middrinn

ケープハイラックス、食べる時に骨が大変そう(´・_・`)
by middrinn (2019-04-01 07:52) 

そらそら

貴重なアフリカ獣類、食べたらアカン…(;´Д`)
by そらそら (2019-04-01 19:12) 

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