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御即位記念特別展「正倉院の世界ー皇室がまもり伝えた美ー」 [博物館]

昨日は気晴らしも兼ねて、東京国立博物館で開催中の 御即位記念特別展「正倉院の世界ー皇室がまもり伝えた美ー」を見に出掛けてきました。

…正直なところ、この手の特別展は混むので土日に見に行くのはなるべくなら避けたいところです。
いつもなら金曜夜に出向く事が多いのですが、先週末の金曜日は愛犬の葬儀。そして今週の金曜日は悪天候の上に出張だったので出掛けられず(>_<)

来週末(11/2~)からの連休は旅行の予定が入っているので金曜夜は出掛けている余裕ないし、その次の週末(11/8)は国立科学博物館の特別展を見に行く予定だし、その次(11/15)はまたしても出張だし。
そしてその次の週末(11/22)はもう期間最期の週末なので金曜夜でも混雑するだろうから、土曜日に行くしかないのか…(>_<)


覚悟を決めて久しぶりに出掛けた土曜日のトーハクは
正倉院1.JPG
……デスヨネェ[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)] 数日前にTVで放映していたそうだから混雑するのは覚悟していたけれど[exclamation×2]

ここからは20分程で会場内に入れましたが、開館前から並んでいた時間も含めると約40分待ちでした[たらーっ(汗)]



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正倉院展は毎年奈良国立博物館でも開催されていますが、残念ながら本場の正倉院展は見に行った事無し。
なので、東京での開催を楽しみにしていたのですが、何と言うか…展示品少なめでちょっと残念(;´Д`)
展示品は前期後期合わせても120点弱(出品目録には116番までの番号が振ってあります)
入れ替え無しで一度に見せてくれれば良いのになぁ…。


展示品の中には模造品もそれなりにありました。
模造品が悪いという訳ではないのですが、折角混雑の中を来たのだからなるべくなら本物だけを見たい訳なのですよ。
でもオリジナルも結構綺麗に修復されていて、本当にこれ1300年も前の御物なの?と思ってしまうものも。
前期の目玉展示品の1点「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」は近年公開されたばかりの模造品と、明治32年に作られた模造品と3点が展示されていましたが、オリジナルの修復が完璧過ぎで[たらーっ(汗)]
本当にこれが唐時代8世紀に造られたオリジナルなのかと、説明パネルを見直しに行ってしまいました。

個人的にはテセウスの船になるよりは、経年で生じた劣化は歴史の年輪として残しておいても良い様な気もするのですけれどね。
奈良博の正倉院展で展示されている琴は長い歴史を乗り越えて来たとても良い表情をしていると思います)

でも東大寺献物帳(国家珍宝帳)や黄熟香など、見所も多い特別展でした。
細かい細工物の御物も多かったのでPENTAXのPAPILIONikonのモノキュラーを持って行くべきだった…[たらーっ(汗)]


会場内は撮影不可なのですが、明治32年に作られた御物の模造品2点と、昭和37年(1962年)に造られた鉄筋コンクリート造りの西宝庫を再現したオブジェは撮影OKでした。

模造品 螺鈿紫檀五絃琵琶
正倉院6.jpg
正倉院7.jpg
本物との大きな違いは駱駝に乗って琵琶を奏でる人の螺鈿部分でしょうか。
本物には細かい毛彫り部分に墨が施されていましたが、模造品は毛彫りだけでした。


模造品 螺鈿紫檀阮咸(らでんしたんのげんかん)
正倉院4.jpg
正倉院5.jpg
見事な鸚鵡の螺鈿が施されている方は背面だそうで。
近年完成した螺鈿紫檀五絃琵琶の模造品とオリジナルは360度何処からでも見られる様に展示されていたのですが、明治32年製の模造品は正面からしか見られず残念。
しかも螺鈿紫檀阮咸のオリジナルは後期出品が無いらしく、それもちょっと残念(宮内庁のサイトに全面からの写真が載っていました)

実物大の西宝庫を再現したオブジェ
正倉院2.jpg
正倉院3.jpg


扉部分だけの再現オブジェもあります。
正倉院8.jpg

ごつい鉄製の錠前は海老に形が似ている事から「海老錠」というそうです。
正倉院9.jpg
ちょっと分かりにくいのですが、天皇が記した御親署を竹皮に巻いたものを縄で巻きつけた勅封がされています。
開封する際は天皇の許可が必要で、天皇の名代である勅使が鋏で縄を切って御親署を取り出して確認(この時御親署は見えない様に確認されるため、中に何が書かれているかは分からず)
そして御親署を宮中に持ち帰り、問題なく宝物庫が開けられた証とするのだとか。

もし日本にルパン三世がいたら、この御親署に「ごくろうさんマーク」が書かれてあって、銭形のとっつぁんが「おのれ、ルパーーン[exclamation×2]」と追いかけるんだろうなぁ、と妙な想像をしてみたり(;´∀`)


展示数は少なめではありましたが、混雑していたので全て見終わる迄に2時間程かかりました。
折角土曜日に来たので、本館で開催されていた特別企画展「住友財団修復助成30年記念 特別企画『文化財よ、永遠に』」も見てきました。

表慶館では「FUJIFEST GROCAL2019」なるイベントが開催されていましたが、テープで区画が区切られていて中に入っていいものか分からなかったので入らず。
正倉院10.JPG
後で調べたらWeb事前登録していれば無料で見る事が出来た様です。
(登録していなくても年パス持っていたので、黒門側の入口から入り直せば見る事が出来ていた模様)

トークショーやシアターなどもあったようなので見ておけば良かったかな。



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