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2019年秋 京都de美術館巡り旅【意外な名作の宝庫だった 福田美術館】 [美術館]

今月末に「ドクター・スリープ」を見に行こうかと算段中です。
原作も買ってただいま読み進めている所なのですが、まだ半分も読めていない…(;´∀`)
取り敢えずキューブリック版の前作「シャイニング」を見ておさらいしておこうかな、とAmazonプライム見てみたら、有料にはなるけれどキング自身が手掛けたドラマ版の「シャイニング」があるじゃないですか。

気になって見てみたら長いわ、怖いわ(;´∀`)[あせあせ(飛び散る汗)](4時間半もあった[たらーっ(汗)])
2回に分けて、真っ昼間に視聴しました(苦笑)

キューブリック版シャイニングはキングにはだいぶ不評だったと聞きましたが、ドクタースリープはどう見てもキューブリック版の続きなんですよね(ドラマ版では双子シーンは無かった)
今月末、見に行ける様にちゃんと体調を整えておかないと。


京都・福田美術館の続き


階段を上がってギャラリー2…の前にパノラマギャラリーへ。
館内はこんな感じで、通路部分は縁側をイメージしてデザインされているのだとか。
福田美術館26.jpg
美術館の設計はポーラ美術館の設計も手掛けた安田幸一 氏<安田アトリエ>だそうです。


窓からは嵐山と保津川がよく見えます。
福田美術館27.jpg
窓越しに保津川の写真に撮ろうとするとガラスに描かれた網代模様にピントがあってしまって、背景ブレまくり(;´∀`)
余談ですが、亀岡付近から渡月橋までは保津川、渡月橋より下流は桂川と名称が変わるそうですよ。


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パノラマギャラリーには日本画ではなく、洋画メイン。
オーナーの福田氏が美術館を作ろうと計画する以前からコレクションしていた作品だそうです。

マリー・ローランサン 「二人の若い娘」 20世紀
福田美術館28.jpg
向かって左側の娘さんが何故か不機嫌顔なのが気になる…(;´∀`)
福田美術館29.jpg

クロード・モネ 「プールヴィルの崖、朝」 1897年
福田美術館30.jpg

洋画作品は全部で7点と少なめではあるのですが、ここはパノラマギャラリーの名の通り、保津川を眺めながら外光の入る明るめのスペースで美術を楽しむエリアなのかな、と。
福田美術館31.jpg
網代模様で半分ほど遮光状態ではありますが[たらーっ(汗)]


ギャラリー2に入るといきなり若冲の鶏たちがお出迎え
福田美術館32.jpg

伊藤若冲「群鶏図押絵貼屏風(ぐんけいずおしえばりびょうぶ)」<左隻> 1797年(寛政9年)
福田美術館34.JPG
福田美術館33.JPG
六曲一双の屏風なのですが、16:9のスマホカメラにしても収まり悪かった(;´∀`)

伊藤若冲「群鶏図押絵貼屏風(ぐんけいずおしえばりびょうぶ)」<右隻/部分> 1797年(寛政9年)
福田美術館35.jpg

ところでこの鶏屏風、何処かで見たよなぁ…?と思ったら、4年近く前に山種美術館の特別展「ゆかいな若冲・めでたい大観」で見ていたのでした。
若冲の群鶏図押絵貼屏風は他にも何種類か存在しており、東京都美術館での特別展「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」でも別の「鶏図押絵貼屏風」を見ています。

もう一点若冲作品
伊藤若冲 「竹図」 18世紀後半
福田美術館36.jpg

円山応挙 「陶淵明図屏風(とうえんめいずびょうぶ)<部分>」 1778年(安永7年)
福田美術館37.jpg
写真では見切れていますが、3人の大人の後ろ側に2名の児童が描かれた二曲一双の屏風です。

鳥を見つめているのが中国の文学者「陶淵明(とうえんめい)
福田美術館38.jpg
陶淵明作の「飛鳥相與還(飛鳥 相ひ与に還る)」を表した題材なのでしょうか。

鳥はカササギセグロセキレイなのかと思いましたが模様がちょっと違うかな。
福田美術館39.jpg
中国なら叭叭鳥(八哥鳥)かな?と画像を見てみたのですが、こちらも違う感じ。
結局何の鳥が描かれているのか謎でした(;´Д`)


曽我蕭白 「荘子胡蝶之夢図(そうしこちょうのゆめず)」1772~1781年(安永年間)
福田美術館40.jpg
判りにくいのですが、よーーっく見ると寝ている荘周の上に胡蝶が1匹。

長沢芦雪「薬玉図 」 1788年(天明8年)
福田美術館41.jpg
描かれている物は端午の節句の時に飾る薬玉なのだそうですが、今でも薬玉飾る習慣ってあるの?
(と思っていたら、現代でも少なからず薬玉を飾る風習は残っている模様


呉春 「三羅漢図」<部分> 1783年(天明3年)
福田美術館42.jpg
この作品には「呉春」と名乗る前の画号「月渓」の銘が描かれていました。

3人の羅漢の表情がインパクト大な作品ですが、掛け軸に使われている織物(天地と一文字)もなかなか凝っています。
福田美術館43.jpg


江戸時代の絵師の大御所 葛飾北斎の肉筆画もありました。
葛飾北斎 「水中双鴨図」 1838年(天保9年)
福田美術館44.jpg

葛飾北斎 「端午の節句図」 1844年(弘化元年)
福田美術館45.jpg

葛飾北斎 「砧美人図」  1811~1820年(文化8~文政3年)
福田美術館47.jpg

葛飾北斎 「墨堤三美人図」 1804~1818年(文化年間)
福田美術館48.jpg

歌川広重 「美人と猫図」  1857年(安政4年)
福田美術館46.jpg
広重の肉筆画まで…Σ(・ω・/)/
うーん、本当に何処から探し出してコレクションに加えたのでしょうか。


今回の開館記念特別展「福美コレクション展」は明日18日までが第Ⅰ期。
2019年11月20日から第Ⅱ期が始まり、通年展示の洋画と、大観の富士図、若冲の群鶏屏風以外は全て作品の入れ替えがあります。
第Ⅱ期の目玉はこれまた約80年前に公開されたきり行方不明となっていた木島櫻谷「駅路之春(うまやじのはる)」など気になる作品が目白推押し状態。
日帰りでも良いから、年末年始休み中に第Ⅱ期も見に行こうか画策中です(;´∀`)


美術館内のカフェも気になったのですが、遅くても12時過ぎには嵐山駅を出て次の目的地へ向かわないと時間的に厳しかったので諦め[たらーっ(汗)]
嵐山駅構内のお店で軽く嵐電饅頭なる牛肉+京漬物の具が入った肉まんを食べ、嵐山駅付近で少し買い物をして、堂本印象美術館へ向かいました。



しかし嵐山駅近辺はキャラクターショップだらけになってきたような[たらーっ(汗)]
みっふぃー桜キッチン&ベーカリーがあったり、スヌーピーショコラがオープンしていたり、りらっくま茶房が出来ていたりしておりました。
福田美術館49.JPG
福田美術館50.JPG



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middrinn

これだけのコレクション、アイフルって、儲かってるんですねぇ( ̄◇ ̄;)
秘蔵せず、こうやって、社会に還元して下さってるから有難いです(^o^)丿
by middrinn (2019-11-18 18:46) 

そらそら

岡田美術館の大元はパチンコ屋らしいですが、宗教系とかそう言うところが母体の美術館は良い作品揃えていますよねぇ(;´∀`)
岡田美術館は入館料バカ高&撮影NG&入場するのに飛行機並みのボディーチェックされるのがちょっとアレですが;
福田美術館は規模的には小さいけれど、入館料はそこそこで撮影が大抵OKなのが有り難いです。撮影NGなのは著作権期限が切れていない作品数点ほどでした。

by そらそら (2019-11-18 19:15) 

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