遠出して箱根へ【若冲と蕪村 江戸時代の画家たち@岡田美術館】その2 [美術館]
岡田美術館は箱根に数ある美術館の中でも一番広い美術館だそうです。
常設展示品も含めて全て見ようと思うと470点ほどになるので、少なくとも見学に2~3時間は見積もってかからないと時間的に厳しいかもしれません。
が、今回の「若冲と蕪村」展の対象になっている作品は全部で42点(期間入れ替え等は無い模様)
しかもその内若冲作品は7点(うち6点は生誕300年記念若冲展でも展示)、蕪村作品は6点だけなので、特別展だけに絞って見学すれば短時間でも十分見て回れます。
でも折角入館料2800円も払ったのでしっかり隅々まで見させて頂きますよ
(ノ`Д´)ノ タカイワッ!!
1階と2階は日本、中国、韓国の陶磁類が沢山(400点程)展示されています。
若冲&蕪村展の会場は2階(孔雀鳳凰図のみの展示)と4階なのですが、なんか巨大な風神雷神図壁画の前を通って順番通りに1階の第一会場から廻ってしまいました。
殆どのお客さんは先に2階に行ってしまったのか、1階は人が少なめ。
作品見てみると三彩駱駝とか、何だか東京国立博物館の東洋館でも見た事ある様な…?
※岡田美術館では館内での撮影は一切禁止なので、これはトーハクで去年撮影した三彩駱駝。
似た様な作品だけならさっさと見て回って私も若冲見に行こうっと。
…とか思っていたのですが、その後見た事無い様な陶芸作品含めて素晴らしい作品が出るわ出るわ
思わずじっくり見てしまい、2階に上がったのは入館してから小一時間程経ってからでした(;´∀`)
ようやく2階に上がって若冲の「孔雀鳳凰図」を…と思ったら、2階にも1階を上回る数の陶磁作品が
そっちは後回しにしてまずは会場中心に展示されているお目当ての「孔雀鳳凰図」を鑑賞します。
やや長くなるので続きは折り畳みで↓
流石に若冲展の時とは違って人も少なめなので、双眼鏡を使って細かいところまでじっくり見ることができました。
岡田美術館でも無料(但し要身分証明)で単眼鏡を貸りることができますが、数に限りがあるのと(20個程とか)単眼鏡では目が疲れるので、自前のPENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21を持参。若干重いのが欠点なのですがその見えやすさはモノキュラーとは比較になりません。
羽軸や頭部分の細かい筆致に感動ヽ(・∀・)ノ
これ、動植綵絵でも見てみたかったなぁ…。
この孔雀鳳凰図は広島の浅野侯爵家が所有していた作品で、大正15(1926)年発行の「國華」11月号に白黒写真で掲載され、更にその7年後の昭和8(1933)年には国の重要美術品に指定されました。
しかしそれ以来所在不明となり公には出て来てこなかった作品だそうです。
昨年夏に都内で発見され、今年春の若冲展で実に83年ぶりの公開として話題になりました。
動植綵絵でもこの孔雀鳳凰図とほぼ同じ構図の「老松孔雀図」「老松白凰図」が存在しており、動植綵絵の元になった作品とも言われています。
動植綵絵の「老松白凰図」
動植綵絵の「老松孔雀図」
他にも同じ様な構図の作品として、宮内庁所有の「旭日鳳凰図」があります。
宮内庁三の丸尚蔵館「旭日鳳凰図」
今年の祇園祭では若冲生誕300年を記念して長刀鉾の見送りをこの「旭日鳳凰図」に新調したそうなのですが見損ねた…orz
(長刀鉾は一方通行の反対側に飾られていたので見に行かなかったのです)
「孔雀鳳凰図」をじっくり堪能した後は陶磁作品を見て回り、3階へ。
3階は尾形光琳などの屏風や、66年ぶりに発見されて話題になった喜多川歌麿の浮世絵「深川の雪」などが展示されていました。
(ただし「深川の雪」は保存の問題からレプリカを展示)
会場の奥には春画コーナーもありまして、葛飾北斎の「浪千鳥」と渓斎英泉作とされる「十二ヶ月風俗画帖」の展示も。
個人的には大橋翠石の虎の屏風がなかなか良かったです。
4階に上がってようやく「若冲と蕪村」展のメイン会場へ。
若冲作品は絹本着色画3幅「花卉雄鶏図」「雪中雄鶏図」「梅花小禽図」と、水墨画2幅「月に叭々鳥図」「笠に鶏図」
水墨画屏風一双「三十六歌仙図屏風」の6作品。
上野の若冲展に出品されていなかった「笠に鶏図」は初めて見る作品。
前期(右隻)、後期(左隻)に分けて出品された「三十六歌仙図屏風」の左隻も見れなかったので初見です。
「笠に鶏図」
「三十六歌仙図屏風」(上:左隻 下:右隻)
もう1つの展覧会タイトルにもなっている与謝蕪村は…まぁ割愛(;´∀`)
その他は円山応挙や長沢廬雪、曾我蕭白などの作品が展示されていました。
応挙と廬雪の仔犬作品がずらっと並んでいて眼福眼福(*´ω`*)
円山応挙「子犬に綿図」
5階は「庭園への近道」とあったのですが、庭園は入館料とは別料金(300円)だし、雨も降っていたので行きませんでした。
(帰って来てから気付いたのですがどうも仏像展示もあったようです。…見損ねた…orz)
もう一度2階の「孔雀鳳凰図」を見てから1階に降り、ロッカーから荷物を出して美術館の外へ。
小雨程度になっている事を期待したのですが来た時よりも激しく降っています
入館チケットを見せれば屋外にある足湯を利用できるのですが、雨が酷いので足湯は諦めてミュージアムショップへ。
ここのミュージアムショップは館外にあります。美術館に入らなくても利用出来るという利点もありますが、雨が降っている時は行くのがちょっと面倒(ミュージアムショップも雨除け出来る場所が無いのです)
カタログと「孔雀鳳凰図」モチーフの液晶レンズクリーナー、クリアーファイル、あと気になっていた「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」を購入。
「月に叭々鳥」と「笠に鶏」をモチーフにした手拭も気になったのですが、素材的に水を全く吸わない様な生地だったので買わず終い。
カタログは「若冲と蕪村」作品分しか載っていなかったので買うのどうしようかと悩んだのですが、内容は結構良かったので結局購入してしまいました。
チョコレートは1日10個限定販売で、私が買ったのはちょうど当日分最後の1個(?)だった模様。
食べるのが惜しくてまだ手つかずで冷蔵庫に入っております(;´∀`)
朝4時半に軽く食べたっきりだったので11時半頃だったのですが既にお腹ぺこぺこ。
岡田美術館内で食べても良かったのですが、次の目的地で食べる事にしてバスで移動しました。
常設展示品も含めて全て見ようと思うと470点ほどになるので、少なくとも見学に2~3時間は見積もってかからないと時間的に厳しいかもしれません。
が、今回の「若冲と蕪村」展の対象になっている作品は全部で42点(期間入れ替え等は無い模様)
しかもその内若冲作品は7点(うち6点は生誕300年記念若冲展でも展示)、蕪村作品は6点だけなので、特別展だけに絞って見学すれば短時間でも十分見て回れます。
でも折角入館料2800円も払ったのでしっかり隅々まで見させて頂きますよ
(ノ`Д´)ノ タカイワッ!!
1階と2階は日本、中国、韓国の陶磁類が沢山(400点程)展示されています。
若冲&蕪村展の会場は2階(孔雀鳳凰図のみの展示)と4階なのですが、なんか巨大な風神雷神図壁画の前を通って順番通りに1階の第一会場から廻ってしまいました。
殆どのお客さんは先に2階に行ってしまったのか、1階は人が少なめ。
作品見てみると三彩駱駝とか、何だか東京国立博物館の東洋館でも見た事ある様な…?
※岡田美術館では館内での撮影は一切禁止なので、これはトーハクで去年撮影した三彩駱駝。
似た様な作品だけならさっさと見て回って私も若冲見に行こうっと。
…とか思っていたのですが、その後見た事無い様な陶芸作品含めて素晴らしい作品が出るわ出るわ
思わずじっくり見てしまい、2階に上がったのは入館してから小一時間程経ってからでした(;´∀`)
ようやく2階に上がって若冲の「孔雀鳳凰図」を…と思ったら、2階にも1階を上回る数の陶磁作品が
そっちは後回しにしてまずは会場中心に展示されているお目当ての「孔雀鳳凰図」を鑑賞します。
やや長くなるので続きは折り畳みで↓
流石に若冲展の時とは違って人も少なめなので、双眼鏡を使って細かいところまでじっくり見ることができました。
岡田美術館でも無料(但し要身分証明)で単眼鏡を貸りることができますが、数に限りがあるのと(20個程とか)単眼鏡では目が疲れるので、自前のPENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21を持参。若干重いのが欠点なのですがその見えやすさはモノキュラーとは比較になりません。
羽軸や頭部分の細かい筆致に感動ヽ(・∀・)ノ
これ、動植綵絵でも見てみたかったなぁ…。
この孔雀鳳凰図は広島の浅野侯爵家が所有していた作品で、大正15(1926)年発行の「國華」11月号に白黒写真で掲載され、更にその7年後の昭和8(1933)年には国の重要美術品に指定されました。
しかしそれ以来所在不明となり公には出て来てこなかった作品だそうです。
昨年夏に都内で発見され、今年春の若冲展で実に83年ぶりの公開として話題になりました。
動植綵絵でもこの孔雀鳳凰図とほぼ同じ構図の「老松孔雀図」「老松白凰図」が存在しており、動植綵絵の元になった作品とも言われています。
動植綵絵の「老松白凰図」
動植綵絵の「老松孔雀図」
他にも同じ様な構図の作品として、宮内庁所有の「旭日鳳凰図」があります。
宮内庁三の丸尚蔵館「旭日鳳凰図」
今年の祇園祭では若冲生誕300年を記念して長刀鉾の見送りをこの「旭日鳳凰図」に新調したそうなのですが見損ねた…orz
(長刀鉾は一方通行の反対側に飾られていたので見に行かなかったのです)
「孔雀鳳凰図」をじっくり堪能した後は陶磁作品を見て回り、3階へ。
3階は尾形光琳などの屏風や、66年ぶりに発見されて話題になった喜多川歌麿の浮世絵「深川の雪」などが展示されていました。
(ただし「深川の雪」は保存の問題からレプリカを展示)
会場の奥には春画コーナーもありまして、葛飾北斎の「浪千鳥」と渓斎英泉作とされる「十二ヶ月風俗画帖」の展示も。
個人的には大橋翠石の虎の屏風がなかなか良かったです。
4階に上がってようやく「若冲と蕪村」展のメイン会場へ。
若冲作品は絹本着色画3幅「花卉雄鶏図」「雪中雄鶏図」「梅花小禽図」と、水墨画2幅「月に叭々鳥図」「笠に鶏図」
水墨画屏風一双「三十六歌仙図屏風」の6作品。
上野の若冲展に出品されていなかった「笠に鶏図」は初めて見る作品。
前期(右隻)、後期(左隻)に分けて出品された「三十六歌仙図屏風」の左隻も見れなかったので初見です。
「笠に鶏図」
「三十六歌仙図屏風」(上:左隻 下:右隻)
もう1つの展覧会タイトルにもなっている与謝蕪村は…まぁ割愛(;´∀`)
その他は円山応挙や長沢廬雪、曾我蕭白などの作品が展示されていました。
応挙と廬雪の仔犬作品がずらっと並んでいて眼福眼福(*´ω`*)
円山応挙「子犬に綿図」
5階は「庭園への近道」とあったのですが、庭園は入館料とは別料金(300円)だし、雨も降っていたので行きませんでした。
(帰って来てから気付いたのですがどうも仏像展示もあったようです。…見損ねた…orz)
もう一度2階の「孔雀鳳凰図」を見てから1階に降り、ロッカーから荷物を出して美術館の外へ。
小雨程度になっている事を期待したのですが来た時よりも激しく降っています
入館チケットを見せれば屋外にある足湯を利用できるのですが、雨が酷いので足湯は諦めてミュージアムショップへ。
ここのミュージアムショップは館外にあります。美術館に入らなくても利用出来るという利点もありますが、雨が降っている時は行くのがちょっと面倒(ミュージアムショップも雨除け出来る場所が無いのです)
カタログと「孔雀鳳凰図」モチーフの液晶レンズクリーナー、クリアーファイル、あと気になっていた「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」を購入。
「月に叭々鳥」と「笠に鶏」をモチーフにした手拭も気になったのですが、素材的に水を全く吸わない様な生地だったので買わず終い。
カタログは「若冲と蕪村」作品分しか載っていなかったので買うのどうしようかと悩んだのですが、内容は結構良かったので結局購入してしまいました。
チョコレートは1日10個限定販売で、私が買ったのはちょうど当日分最後の1個(?)だった模様。
食べるのが惜しくてまだ手つかずで冷蔵庫に入っております(;´∀`)
朝4時半に軽く食べたっきりだったので11時半頃だったのですが既にお腹ぺこぺこ。
岡田美術館内で食べても良かったのですが、次の目的地で食べる事にしてバスで移動しました。
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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