箱根2日目は富士屋ホテルの散策からスタート【本館】 [旅行]
初日、チェックインしてから夕飯の時間になるまで外の庭を見たりしてホテル散策を楽しみましたが(温室は17時で閉めてしまうので外からしか見られませんでしたが)外が薄暗くなって写真があまり撮れなかったので2日目の朝は早めに起きてホテル館内をウロウロしながら写真撮りまくってきました。
しばしレトロ建築をお楽しみください。
本館正面玄関
富士屋ホテルに現存する建築物で2番目に古い本館。
1891年(明治24年)竣工【登録有形文化財/近代化産業遺産】
因みに富士屋ホテルで一番古い建築物は「アイリー(鷹の巣/高台にある砦などの意味)」と名付けられた木造2階建て(竣工当初は平屋建て)で、1884年(明治17年)に竣工しています。
現在はフォレスト館(1960年(昭和35年))の横に移築され、従業員寮として使用されているそうなのですが、近くまで行く事が出来なかったので今回は写真無し。
本館の右手に見えるのは1930年(昭和5年)に竣工した食堂棟。
どの館に宿泊する人でもまずはここから本館のロビーへ向かいます。
正面玄関から赤絨毯が敷き詰められたクラシカルな階段を登ると
何やら凄い龍の木像がお出迎え
赤い欄干状の手すりに絡み付く2匹の龍
階段を上がったところはサンパーラーになっています。
写真を撮った時はまだ朝早かったので人はいませんでしたが(写真撮っていた人ならちらほら)日中はここで外の景色を楽しみながら日向ぼっこを楽しむ人が沢山いました。
本館へ続くサンパーラーの片隅には猿と蛇の木像
富士屋ホテルの館内にはこんな感じで沢山の木像や絵が飾られていてちょっとした美術館状態です。
館内に飾られているこれらの作品は作者不明のものも沢山あるんだそう。
さて改めて館内へ。
写真が多いので続きは ↓ からどうぞ。
本館2階への階段
富士屋ホテルを知っている人なら何度か見た事があるだろうこの階段。
2階は全て客室になっています。
今回は本館に宿泊ではなかったので2階には上がりませんでしたが、踊り場までは上がって写真撮ればよかった
見事に婉曲した手すりは1本の木から削りだして作り出されたものだそうです。
…今はこんな手すり到底作れないですよね。明治時代の超絶技巧とも言える技術に感嘆してしまいます。
階段の右横にこんな仏陀(?)像がありました。
何とここは竣工当時の初代フロントカウンター。
火灯窓の様な隙間から1人ずつチェックインやチェックアウトの対応をしていたんだそうです。
この狭いカウンターは1930年(昭和5年)に食堂棟が完成し、2代目フロントカウンターが出来るまで使われていました。
階段の右側にあるこちらは2代目フロントカウンター
一枚板に「源頼朝・頼家親子による富士の巻狩」の場面を彫り上げています。初代カウンターから広さも豪華さも一気にグレードアップ(笑)
今は待合室の一角となっており、写真から見て右側に現在の三代目フロントカウンターが設置されています。
その二代目フロントカウンターの横の柱には尾長鶏の彫刻が。
1937年(昭和12年)にヘレン・ケラーが富士屋ホテルに滞在。その際に当時ホテルで飼育されていた尾長鶏を大層気に入って可愛がっていたそうなのですが、1948年(昭和23年)二度目に来日した時その尾長鶏が亡くなっていたため、三度目の来日(1955年(昭和30年))に備えて柱に尾長鶏を彫り上げヘレンが触って愛でられる様にしたもの。
しかし三度目の来日ではヘレン・ケラーは富士屋ホテルに滞在しなかったため、実際にこの尾長鶏に触れる事はなかったそうです。
階段の左側を見ると「MAGIC ROOM」と書かれたスペースがあります。
外国人専用の宿泊ホテルだった頃はマジックなどを見せて宿泊客を楽しませていた場所だったのでこんな名前が付いた様です。
竣工当初はこのマジックルームも客室でした。
マジックルームの中央部にあるのは元暖炉
作られた年代を考えると非常にハイカラな造りの暖炉です。
おそらく竣工当初はこの暖炉を囲む様にして4つの客室が設けられていたのでしょう。
(※マジックルーム部分にはかつて6室の部屋があったようです)
今では仕切りを取り払い、暖炉跡のモニュメントを取り囲むラウンジとして使われています。
本館の外に出てみました。
早朝は晴れていたので唐破風の瓦屋根が空の青さによく映えますね。
唐破風の下には鷲の彫物
こういう破風の下に取り付けて棟木や桁の木口を隠す為の装飾を「懸魚(げぎょ)」と言いますが、唐破風に設けられる懸魚は「兎毛通(うのけとおし)」と言うんだそうです。
かつての玄関である回転扉
日本で残されている木製の回転扉としては一番か二番目くらいに古いそうです。
でも今でもきちんと稼働するんですよ。あまりに貴重なものなので本当に通っていいのかフロントに聞きに行ってしまいました(;´∀`)
結構力入れて押さないと重かったです。
回転扉の庇部分には実に見事な鳳凰の彫物が飾られています。
外から見たサンパーラー
下の写真の右側にちょこっと見えている食堂棟の尖塔部分には昇り龍が巻き付いた装飾が施されているそうですよ。
浅間山方向を向いて1枚
建物は右から本館サンパーラー、白亜の建物は西洋館。その奥にある鉄筋コンクリート造りの角張った建物はフォレスト館。左端は今回宿泊した花御殿です。
本館庭園には浅間山に登る為の登山ルート入口がありましたが、頂上まで約40分とあったので登りませんでした(;´∀`)(実際は40分どころじゃなく、成人男性の足でも60分程かかるそうです)
この後もう少し富士屋ホテルの写真が続きます(苦笑)
しばしレトロ建築をお楽しみください。
本館正面玄関
富士屋ホテルに現存する建築物で2番目に古い本館。
1891年(明治24年)竣工【登録有形文化財/近代化産業遺産】
因みに富士屋ホテルで一番古い建築物は「アイリー(鷹の巣/高台にある砦などの意味)」と名付けられた木造2階建て(竣工当初は平屋建て)で、1884年(明治17年)に竣工しています。
現在はフォレスト館(1960年(昭和35年))の横に移築され、従業員寮として使用されているそうなのですが、近くまで行く事が出来なかったので今回は写真無し。
本館の右手に見えるのは1930年(昭和5年)に竣工した食堂棟。
どの館に宿泊する人でもまずはここから本館のロビーへ向かいます。
正面玄関から赤絨毯が敷き詰められたクラシカルな階段を登ると
何やら凄い龍の木像がお出迎え
赤い欄干状の手すりに絡み付く2匹の龍
階段を上がったところはサンパーラーになっています。
写真を撮った時はまだ朝早かったので人はいませんでしたが(写真撮っていた人ならちらほら)日中はここで外の景色を楽しみながら日向ぼっこを楽しむ人が沢山いました。
本館へ続くサンパーラーの片隅には猿と蛇の木像
富士屋ホテルの館内にはこんな感じで沢山の木像や絵が飾られていてちょっとした美術館状態です。
館内に飾られているこれらの作品は作者不明のものも沢山あるんだそう。
さて改めて館内へ。
写真が多いので続きは ↓ からどうぞ。
本館2階への階段
富士屋ホテルを知っている人なら何度か見た事があるだろうこの階段。
2階は全て客室になっています。
今回は本館に宿泊ではなかったので2階には上がりませんでしたが、踊り場までは上がって写真撮ればよかった
見事に婉曲した手すりは1本の木から削りだして作り出されたものだそうです。
…今はこんな手すり到底作れないですよね。明治時代の超絶技巧とも言える技術に感嘆してしまいます。
階段の右横にこんな仏陀(?)像がありました。
何とここは竣工当時の初代フロントカウンター。
火灯窓の様な隙間から1人ずつチェックインやチェックアウトの対応をしていたんだそうです。
この狭いカウンターは1930年(昭和5年)に食堂棟が完成し、2代目フロントカウンターが出来るまで使われていました。
階段の右側にあるこちらは2代目フロントカウンター
一枚板に「源頼朝・頼家親子による富士の巻狩」の場面を彫り上げています。初代カウンターから広さも豪華さも一気にグレードアップ(笑)
今は待合室の一角となっており、写真から見て右側に現在の三代目フロントカウンターが設置されています。
その二代目フロントカウンターの横の柱には尾長鶏の彫刻が。
1937年(昭和12年)にヘレン・ケラーが富士屋ホテルに滞在。その際に当時ホテルで飼育されていた尾長鶏を大層気に入って可愛がっていたそうなのですが、1948年(昭和23年)二度目に来日した時その尾長鶏が亡くなっていたため、三度目の来日(1955年(昭和30年))に備えて柱に尾長鶏を彫り上げヘレンが触って愛でられる様にしたもの。
しかし三度目の来日ではヘレン・ケラーは富士屋ホテルに滞在しなかったため、実際にこの尾長鶏に触れる事はなかったそうです。
階段の左側を見ると「MAGIC ROOM」と書かれたスペースがあります。
外国人専用の宿泊ホテルだった頃はマジックなどを見せて宿泊客を楽しませていた場所だったのでこんな名前が付いた様です。
竣工当初はこのマジックルームも客室でした。
マジックルームの中央部にあるのは元暖炉
作られた年代を考えると非常にハイカラな造りの暖炉です。
おそらく竣工当初はこの暖炉を囲む様にして4つの客室が設けられていたのでしょう。
(※マジックルーム部分にはかつて6室の部屋があったようです)
今では仕切りを取り払い、暖炉跡のモニュメントを取り囲むラウンジとして使われています。
本館の外に出てみました。
早朝は晴れていたので唐破風の瓦屋根が空の青さによく映えますね。
唐破風の下には鷲の彫物
こういう破風の下に取り付けて棟木や桁の木口を隠す為の装飾を「懸魚(げぎょ)」と言いますが、唐破風に設けられる懸魚は「兎毛通(うのけとおし)」と言うんだそうです。
かつての玄関である回転扉
日本で残されている木製の回転扉としては一番か二番目くらいに古いそうです。
でも今でもきちんと稼働するんですよ。あまりに貴重なものなので本当に通っていいのかフロントに聞きに行ってしまいました(;´∀`)
結構力入れて押さないと重かったです。
回転扉の庇部分には実に見事な鳳凰の彫物が飾られています。
外から見たサンパーラー
下の写真の右側にちょこっと見えている食堂棟の尖塔部分には昇り龍が巻き付いた装飾が施されているそうですよ。
浅間山方向を向いて1枚
建物は右から本館サンパーラー、白亜の建物は西洋館。その奥にある鉄筋コンクリート造りの角張った建物はフォレスト館。左端は今回宿泊した花御殿です。
本館庭園には浅間山に登る為の登山ルート入口がありましたが、頂上まで約40分とあったので登りませんでした(;´∀`)(実際は40分どころじゃなく、成人男性の足でも60分程かかるそうです)
この後もう少し富士屋ホテルの写真が続きます(苦笑)
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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