第52回京の冬の旅 相国寺林光院へ [旅行]
今週は春にしては暖か過ぎる程の月曜日から始まり、週半ばには真冬に逆戻りで雪がチラホラ。
そしてまた少し暖かさが戻って来たと思ったら都心は早くも桜満開だとか(;´Д`)
しかも来週は夏日予報も出ているので、桜なんかあっという間に散ってしまいそうです
公私ようやく色々と目処が立って少し余裕が出来たので、今日は花粉さえ飛びまくっていなければお花見に繰り出したのに…(>_<)
くぅ
で、世間はすっかり春ですが、季節ちょい戻ってもう少しだけ京都新春のうろちょろ記続きネタをば(;´∀`)
「旧三井家下鴨別邸」を出て次の目的地がある相国寺方面へ向かいます。
ちょうどこの日(1/6)から「第52回京の冬の旅」がスタート。
(※)「第52回京の冬の旅」は3/18(日)で終了しています。
今年(2018年)は明治維新から150年目。そしてNHK大河ドラマ「西郷どん」放映に因んで明治維新や西郷隆盛に縁の深い寺院で特別公開が行われます。
折角だから何処か1カ所でも見ておくか、と事前に見に行きたい所を一応チェックは入れていました。
でも初日から公開が始まらない寺院もあるし、公開が始まっていてもそこに行くまでの時間とかを考えると行けそうなのは相国寺付近の寺院だけだった訳で。
旧三井家下鴨別邸から相国寺方面は…確かこっち方向だけど、ここからどうやって行ったら良いんだっけ…?
と考えながら歩いていくと鴨川が見えてきました。
川が見えたなら渡った向こう側が相国寺方面かな。
川の上には大きな鳥が何羽か飛んでいました。
多分トンビかと思うのですが、手持ちのカメラではズームしてもこれが精一杯
続きは ↓ から
川を渡って少し歩いて行くと大きな通り(河原町通)に出ました。
そう言えばこの通りには名代豆餅で有名な和菓子屋「出町ふたば」があった筈。
今度こそ食べてみたいな、と探してみたのですが結局見つけられませんでした(通りはあっていたのですが、年始休みが長めのお店なのでシャッター下ろしていたので気付かず通り過ぎていた模様)
バス乗り場は何処だろう?と街頭にあった地図を見てみると、案外相国寺はすぐ傍だった事が判明。
曲がる通りさえ判れば迷わずに歩いていけそうなのでそのまま歩いていく事に。
で、お馴染みになりつつある相国寺へ無事到着ヽ(・∀・)ノ
いつもは通り過ぎる鐘楼の手前の道を右へ曲がると
目的地「林光院」に到着
この何ともユルい感じの虎を見に来たのでした(*´ω`*)
入口で拝観料を払って中へ入ります。
初日だからまだ人は少ないだろうと思っていたのに、それなりに拝観者の方がいました。
後で知ったのですが「初日なのに人が多かった」ではなく「初日だからこの程度の人出で済んだ」だったみたいです。
実はこのユル虎君、今回の「京の冬の旅」のパンフレットの表紙にもなっていたので期間中結構混雑していたんだとか。
よくよく見ると完全に寝ている訳ではなく、少しだけ薄目開けているんですよね(*´ω`*)
林光院は足利義満の四男 足利義嗣(あしかがよしつぐ)の菩提を弔う為、京都二条西ノ京、紀貫之の屋敷跡に開創された寺院です。
焼き討ちや廃仏毀釈などで何度か移転を繰り返しており、現在の書院は滋賀県にあった仁正寺藩市橋家の藩邸(安政年間建立)を買い取り移築されたものだそう。
そしてこのユル虎君が描かれた襖図を含む林光院内の障壁画
どれもやたら綺麗だな、と思っていたら実は平成25~29年にかけて最近描かれた襖図なんだそうです。
描いたのは藤井湧泉画伯。
伊藤若冲に憧れて中国から来日。その後日本に帰化した画家で「藤井湧泉」という日本名の雅号で描いた最初の作品がこの襖図なんだそうで。
院内では何人かの方が林光院の歴史や襖図について説明してくれたのですが、その説明によるとこのユル虎君は「猫虎(ねことら)」なんだそう。
でもネコトラって…結局猫の様な虎ってこと?それとも虎の様な猫??(;´∀`)
一応この襖図は「龍虎図」ということで、向かいには龍が描かれているのですが、龍の方はユルさは全く感じられない普通の龍でした。
これはあれかな、長澤芦雪が描いた和歌山県串本市無量寺方丈の障壁画へのオマージュなのかな…?
(芦雪の描いた龍虎図でも何処か猫っぽく見える虎。そして虎が描かれた襖図の裏には猫が魚を狙う様子が描かれており、実は虎は魚目線で見た猫であるともと言われています)。
林光院は院内に入ると庭園含め、一切の写真撮影が禁止です(上記写真は他サイトからお借りしました)。
前日行った建仁寺は何処でも撮影OKだったのに…(;´Д`)
庭園には鶯宿梅(おうしゅくばい)の名梅が植えられているのですが、1月では梅の花どころか蕾すらまだまだでした。
3月初旬頃には深紅の蕾が開き、薄紅色、白と徐々に色が変化する花を見る事が出来るそうです。
で、今回の「京の冬の旅」のテーマ「明治維新や西郷隆盛に縁の深い寺院」ですが、林光院の境外墓地に甲子役(禁門の変)と戊辰役(鳥羽伏見の戦い)で戦死した薩摩藩士72人の合同墓があるのだそうです。
墓参は可能だったようですが、結局行きませんでした。
今回の京の冬の旅では相国寺の法堂と方丈の特別公開も入っており、いつか見たいと思っていた法堂の蟠龍図(狩野光信 筆 別名:鳴き龍)が見られるかと期待していたんですが、公開が10日からだったので今回も見る事敵わず…つД`)・゚゚・*:.。
仕方ないので外観だけ撮影
こちらが蟠龍図のある法堂
こちらが方丈
そして方丈が開いていない、ということは今回も御朱印頂けない、と…つД`)・゚゚・*:.。
いつもは総門から入って総門から出る相国寺ですが、今回はもう一カ所の特別公開「宝鏡寺」を見るつもりだったので、西門側から出て向かいました。
西門側にあった浴室
ここも時々内部を公開しているようですが、行った時は見学できない状態でした。残念!(>_<)
そしてまた少し暖かさが戻って来たと思ったら都心は早くも桜満開だとか(;´Д`)
しかも来週は夏日予報も出ているので、桜なんかあっという間に散ってしまいそうです
公私ようやく色々と目処が立って少し余裕が出来たので、今日は花粉さえ飛びまくっていなければお花見に繰り出したのに…(>_<)
くぅ
で、世間はすっかり春ですが、季節ちょい戻ってもう少しだけ京都新春のうろちょろ記続きネタをば(;´∀`)
「旧三井家下鴨別邸」を出て次の目的地がある相国寺方面へ向かいます。
ちょうどこの日(1/6)から「第52回京の冬の旅」がスタート。
(※)「第52回京の冬の旅」は3/18(日)で終了しています。
今年(2018年)は明治維新から150年目。そしてNHK大河ドラマ「西郷どん」放映に因んで明治維新や西郷隆盛に縁の深い寺院で特別公開が行われます。
折角だから何処か1カ所でも見ておくか、と事前に見に行きたい所を一応チェックは入れていました。
でも初日から公開が始まらない寺院もあるし、公開が始まっていてもそこに行くまでの時間とかを考えると行けそうなのは相国寺付近の寺院だけだった訳で。
旧三井家下鴨別邸から相国寺方面は…確かこっち方向だけど、ここからどうやって行ったら良いんだっけ…?
と考えながら歩いていくと鴨川が見えてきました。
川が見えたなら渡った向こう側が相国寺方面かな。
川の上には大きな鳥が何羽か飛んでいました。
多分トンビかと思うのですが、手持ちのカメラではズームしてもこれが精一杯
続きは ↓ から
川を渡って少し歩いて行くと大きな通り(河原町通)に出ました。
そう言えばこの通りには名代豆餅で有名な和菓子屋「出町ふたば」があった筈。
今度こそ食べてみたいな、と探してみたのですが結局見つけられませんでした(通りはあっていたのですが、年始休みが長めのお店なのでシャッター下ろしていたので気付かず通り過ぎていた模様)
バス乗り場は何処だろう?と街頭にあった地図を見てみると、案外相国寺はすぐ傍だった事が判明。
曲がる通りさえ判れば迷わずに歩いていけそうなのでそのまま歩いていく事に。
で、お馴染みになりつつある相国寺へ無事到着ヽ(・∀・)ノ
いつもは通り過ぎる鐘楼の手前の道を右へ曲がると
目的地「林光院」に到着
この何ともユルい感じの虎を見に来たのでした(*´ω`*)
入口で拝観料を払って中へ入ります。
初日だからまだ人は少ないだろうと思っていたのに、それなりに拝観者の方がいました。
後で知ったのですが「初日なのに人が多かった」ではなく「初日だからこの程度の人出で済んだ」だったみたいです。
実はこのユル虎君、今回の「京の冬の旅」のパンフレットの表紙にもなっていたので期間中結構混雑していたんだとか。
よくよく見ると完全に寝ている訳ではなく、少しだけ薄目開けているんですよね(*´ω`*)
林光院は足利義満の四男 足利義嗣(あしかがよしつぐ)の菩提を弔う為、京都二条西ノ京、紀貫之の屋敷跡に開創された寺院です。
焼き討ちや廃仏毀釈などで何度か移転を繰り返しており、現在の書院は滋賀県にあった仁正寺藩市橋家の藩邸(安政年間建立)を買い取り移築されたものだそう。
そしてこのユル虎君が描かれた襖図を含む林光院内の障壁画
どれもやたら綺麗だな、と思っていたら実は平成25~29年にかけて最近描かれた襖図なんだそうです。
描いたのは藤井湧泉画伯。
伊藤若冲に憧れて中国から来日。その後日本に帰化した画家で「藤井湧泉」という日本名の雅号で描いた最初の作品がこの襖図なんだそうで。
院内では何人かの方が林光院の歴史や襖図について説明してくれたのですが、その説明によるとこのユル虎君は「猫虎(ねことら)」なんだそう。
でもネコトラって…結局猫の様な虎ってこと?それとも虎の様な猫??(;´∀`)
一応この襖図は「龍虎図」ということで、向かいには龍が描かれているのですが、龍の方はユルさは全く感じられない普通の龍でした。
これはあれかな、長澤芦雪が描いた和歌山県串本市無量寺方丈の障壁画へのオマージュなのかな…?
(芦雪の描いた龍虎図でも何処か猫っぽく見える虎。そして虎が描かれた襖図の裏には猫が魚を狙う様子が描かれており、実は虎は魚目線で見た猫であるともと言われています)。
林光院は院内に入ると庭園含め、一切の写真撮影が禁止です(上記写真は他サイトからお借りしました)。
前日行った建仁寺は何処でも撮影OKだったのに…(;´Д`)
庭園には鶯宿梅(おうしゅくばい)の名梅が植えられているのですが、1月では梅の花どころか蕾すらまだまだでした。
3月初旬頃には深紅の蕾が開き、薄紅色、白と徐々に色が変化する花を見る事が出来るそうです。
で、今回の「京の冬の旅」のテーマ「明治維新や西郷隆盛に縁の深い寺院」ですが、林光院の境外墓地に甲子役(禁門の変)と戊辰役(鳥羽伏見の戦い)で戦死した薩摩藩士72人の合同墓があるのだそうです。
墓参は可能だったようですが、結局行きませんでした。
今回の京の冬の旅では相国寺の法堂と方丈の特別公開も入っており、いつか見たいと思っていた法堂の蟠龍図(狩野光信 筆 別名:鳴き龍)が見られるかと期待していたんですが、公開が10日からだったので今回も見る事敵わず…つД`)・゚゚・*:.。
仕方ないので外観だけ撮影
こちらが蟠龍図のある法堂
こちらが方丈
そして方丈が開いていない、ということは今回も御朱印頂けない、と…つД`)・゚゚・*:.。
いつもは総門から入って総門から出る相国寺ですが、今回はもう一カ所の特別公開「宝鏡寺」を見るつもりだったので、西門側から出て向かいました。
西門側にあった浴室
ここも時々内部を公開しているようですが、行った時は見学できない状態でした。残念!(>_<)
日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記
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由緒ある寺院だと、いろいろ制約もあって写真撮影が出来なかったりしますよね。
林光院の虎さん、確かにユルイ感じではありますがなかなか味のある虎さんですね。
しかも、存在感が凄い!
特別公開もご朱印も残念でしたね^^;
どちらも10日からだなんて、お寺のお休みって長いんですね。
by ゆりあ (2018-03-25 01:22)
嵐山にある天龍寺も方丈内の障壁画は複製に置き換わっているのでほぼ撮影OKなのですが、複製でも撮影NGなところもありますね。
何処でも撮影可能な建仁寺は相当太っ腹としか言いようがありません(;´∀`)
林光院、龍虎図の他にも藤井湧泉画伯が手掛けた見事な障壁画が幾つかあってそちらはユル成分ほぼ無いのですが、ユル成分全開の虎くんを表紙に出して来るなんてJRもなかなか良い所突いてくるなと(笑)
御朱印と特別公開と豆餅はまたご縁がある時に狙ってみます…
つД`)・゚゚・*:.。
by そらそら (2018-03-25 09:05)
長澤芦雪へのオマージュ説に、ナルホドとも思ったのですが、
チト上っ面だけのような(←藤井湧泉が、ですよ)気も^_^;
龍ですけど、表情、特に口元なんかユルいような気も(^_^;)
by middrinn (2018-03-25 10:56)
そもそも芦雪を意識して描いたかどうかは私の勝手な憶測なのですが、龍と対比するとあまりに虎がユルっとし過ぎてて、可愛いんだけどちょっとだけ違和感を覚えてしまいました(>_<)
あれで対比させるモチーフが豊干禅師と寒山拾得であれば、四睡で納得がいくのですが。
龍、鼻下の「へ」の様な部位を口と見てしまうと相当ユルくなってしまいますね(;´∀`)
by そらそら (2018-03-25 12:02)