SSブログ

2018年春 三都旅【東大寺・絶景の二月堂といにしえの三月堂】 [旅行]

急激に蒸し暑くなってきたので体がまだ暑さに慣れておらず、ここ最近の週末はどうしてもエアコンかけた部屋でぐだぐだと過ごしてしまいます(>_<)(←湿度に極端に弱いのです[たらーっ(汗)]
5月中に関東地方も梅雨入りしちゃうのではないかと思っていましたが、もう少しだけ先になりそうですね。
ここ数年は6月第一週辺りで梅雨入りしていることが多いみたいですが、今年もそんな感じでしょうか。


6月になってしまったけれど、記事ネタは相変わらず4月に出掛けた関西旅行です[たらーっ(汗)]

大仏殿を出てから二月堂へ行ってみる事にしました。
二月堂1.jpg

大仏殿から二月堂までは緩やかな上り坂になっています。
二月堂2.jpg



続きは ↓ から



にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へブログランキング・にほんブログ村へ


程なく二月堂が見えてきました。
二月堂3.jpg
二月堂は早春に大きな松明をかざして「お水取り」が行われる場所として有名ですが、そもそもお水取りとは何ぞや…?と調べてみますと

「お水取り」とは旧暦二月に14日間かけて行われる「修二会(しゅにえ)」という行事の内の一つで、これが二月堂の名前の由来にもなっています(現在は3/1~3/14に実施)
二月堂の下側にある「閼伽井屋(あかいや)」と呼ばれるお堂の中に井戸(若狭井)があり、そこからお香水を汲んで二月堂内陣に奉納するのが「お水取り」なんだそうです。

で「修二会」とは何ぞや?と更に調べてみると、二月堂のご本尊である十一面観世音菩薩に自らの過ちを懺悔する事であり、正確には「十一面悔過(けか)」という名称なのだとか。

お水取り修法直前の3月12日の夜には「籠松明」と呼ばれる取り分け大きな松明を持って登楼を一気に駆け上り、二月堂の舞台上から振りかざすのですが

動画で見ても結構な迫力…Σ(・ω・/)/
木造なのに火の粉が燃え移って火事になっちゃったりしないのかなぁ、と思わず心配になってしまう訳なのですが、実際江戸時代<寛文7年(1667年)>に修二会の松明で全焼してしまい、現存する現在の二月堂は寛文9年に再建されたものなんだとか…(;´∀`)


二月堂は拝観料が不要でしかも24時間拝観可能というお寺にしては珍しい形式です。
誰でも舞台に登る事が出来る様なので早速向かってみましたが…
二月堂4.jpg
…ちょ、階段でめげそうヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ [あせあせ(飛び散る汗)]


何とか登り切り二月堂の舞台へ
二月堂6.jpg
…絶景[ぴかぴか(新しい)]ヽ(・∀・)ノ[ぴかぴか(新しい)]
奈良の街が一望出来ます。
二月堂7.jpg

二月堂のご本尊は十一面観世音菩薩、と前述しましたが、大観音、小観音と大小2体の像が祀られているそうです。
二月堂5.jpg
この観音像はどちらも何人たりとも見る事の叶わない秘仏なので、どのような像であるのか全く伺いしれないのですが、大観音の光背部だけは1667年に二月堂が延焼した際、壊れた残片を板に張り合わせた状態で保存されており、東大寺ミュージアムで見る事が出来ます(2年前に板からアクリル板に取り替えたため、行った時には光背の裏側まで見る事ができました)


足が疲れたし喉も乾いて来たので、二月堂横にある「東大寺二月堂南茶所 龍美堂」で一休み。
ここはわらび餅が美味しいらしいのですが、どうしても水っぽい冷たいものが食べたくて梅くずきりを注文。ちょっと甘めですが流石は吉野葛の産地だけあって美味しい葛きりでした。
ここでだけ販売されている行法味噌もまた美味で、お土産用に幾つか買い込み(;´∀`)
(龍美堂外観や二月堂の写真をもっと撮っていた筈なのですが、カメラが不調だったらしく何枚か写真撮れていないのです…_( ┐ノε;)ノ[たらーっ(汗)]


雰囲気のある二月堂裏参道
二月堂9.jpg
外はまだ明るいのですが、既に時間は16時半です。
二月堂8.jpg
他にも東大寺境内に拝観出来そうなところがあちこちあるようなのですが、流石にそろそろ時間的に厳しめ。

二月堂の近くにある法華堂(三月堂)はまだ拝観可能かな?
二月堂10.jpg
受付で確認してみると法華堂は17時30分で閉まる様なのでまだ大丈夫みたいです。
二月堂11.jpg
法華堂(三月堂)は東大寺で一番最古の建築物だそう。これは是非拝観しておかねば。


堂内は撮影禁止なので、以下の法華堂内写真はパンフレットから。

三月堂こと法華堂は奈良天平時代(755年)に建てられた正堂(しょうどう)と、鎌倉時代(1199年頃)に建てられた礼堂(らいどう)が一続きになっている建物です。
三月堂c.jpg
二月堂は旧暦二月に修二会が行われる事から二月堂ですが、三月堂の通称は旧暦三月にこの堂において法華会(ほっけえ)という行事が営まれていたからだそう。
(法華会は現在では行われていない行事です)


現在は正堂部分に本尊の不空羂索観音立像を始め、乾漆造の像が9体、通常非公開になっている秘仏の執金剛神像の計10体が安置されています。
三月堂b.jpg
2011年以前は日光月光菩薩像を含む16体の像が安置されていたそうですが、東大寺ミュージアムのオープンと正堂須弥壇修繕時に法華堂が非公開だったこともあり、一部の像は現在でも東大寺ミュージアムでの公開になっています。
東大寺7.jpg
↑両脇が日光菩薩と月光菩薩


ご本尊の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)立像
三月堂a.jpg
本尊を始めとする乾漆像は9体とも奈良時代の製作ですが、制作者は複数の人が拘っているらしく顔つきや体つきはそれぞれ違っています。


秘仏の執金剛神(しゅこんごうじん)立像
三月堂d.jpg
こちらは秘仏、と言いつつも年に一度12月16日御開帳があります。

正堂の前には座って観音像を見る事が出来るスペースが作られており、私の他は拝観者一組という贅沢空間状態。
暫くぼーーっと観音像を眺めていたい気分になりましたが、時間も圧しているのでほどほどにして退散しました。


東大寺からの帰り道、そう言えば鹿に煎餅上げていないなぁ、と1つだけ鹿煎餅買って上げようとしたら、それまでアンニュイだった鹿達が目の色変えて迫ってきました[たらーっ(汗)]

ちょ、待て[あせあせ(飛び散る汗)] 煎餅まとめている紙の証紙を取るくらいの時間くらい待て…[exclamation]
あっ[exclamation×2] 旅行用に新調したコートの端をはみはみ噛むなぁーーーっヽ(´Д`;≡;´Д`)ノ [あせあせ(飛び散る汗)]
あっ、後ろから細い角でヒトのお尻をどん突きするなぁーーーっ[exclamation×2][どんっ(衝撃)] あんた、絶対自分の角が凶器だって判って人のお尻ドン突きしてるでしょっ(ノ`Д´)ノ[むかっ(怒り)]

や…、辞めて下さい[exclamation×2] 神のお使い様っ[exclamation×2][あせあせ(飛び散る汗)]


煎餅止めている証紙を取り除く間もなく、あっという間に煎餅ごと強奪されました[たらーっ(汗)] まぁ一応証紙は鹿が食べてしまっても安全な様に印刷インキも植物油などを使用したものを使っているそうですが(;´Д`)
奈良の鹿はちょっと行儀悪いお戯れが過ぎる様です[たらーっ(汗)]



にほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へブログランキング・にほんブログ村へ



nice!(10)  コメント(6) 
共通テーマ:旅行

nice! 10

コメント 6

☆ミルキーウェイ☆

東大寺大仏殿は、あの大仏様がすっぽり入ってしまうくらいですからさすがに大きな建物ですよね。
昨年、東大寺も行ったのですが大仏殿と東大寺ミュージアムを見て京都へ向かってしまったので、二月堂は行けませんでした^^;
二月堂の舞台から奈良の街の景色がこんなに清々しく見られるなら、行っておくべきだったなって思いました。
あっ、でも最近は増量しちゃったので階段でめげそうですが…^^;
by ☆ミルキーウェイ☆ (2018-06-03 23:26) 

そらそら

もう少しのんびりして遅くなっていたら私も二月堂は諦めてホテルへ帰っていたかも知れません。
歩き回って足もだいぶ棒になっていたので、あの階段を見た瞬間踵を返してしまいそうになりましたが、頑張って登ってみてよかったです(;´∀`) 梅葛切りも美味しかったですしw
また東大寺に行く機会があれば、今度は1日かけて境内をゆっくり散策してみたいですねー。
by そらそら (2018-06-03 23:54) 

yamatonosuke

二月堂からの夕陽もとってもきれいなので、
ぜひお水取りの季節にでもまた♪
龍美堂のわらび餅食べられなかったんですね・・・
あそこのわらび餅は絶品なのでそちらも次回はぜひ☆
by yamatonosuke (2018-06-06 01:41) 

そらそら

お水取りの時期、行ってみたいですねーーヽ(・∀・)ノ
でも…3月上旬に行ったら私、花粉症で撃沈すると思います;;
(春日大社付近とか杉の大木だらけでしたし…(;´∀`))
わらび餅は相当悩んだのですが、でも梅葛切りも美味しかったですよ♪
今度行った時は…両方食べますw
by そらそら (2018-06-06 22:19) 

middrinn

天平建築と鎌倉建築を繋いでる三月堂ですが、
どこにも違和感とかないんですかねぇ(@_@)
鹿さん達にモテモテだったわけですね(^_^;)
上賀茂神社でのおみくじ「縁談:まだ時期が熟
していません」、その時が来たのかも(⌒~⌒)
by middrinn (2018-06-10 19:07) 

そらそら

違和感は正堂、礼堂とも同じ様に経年状態なので、言われなければ同じ時期に建てられた一続きの建物だと思っちゃったかもですね。
正堂に安置されている乾漆像の内、四天王が立体像なのに扁平に見えていたのが違和感と言えば違和感だったのですが、Wikiの「東大寺法華堂」の項目には"長年の間に像にゆがみが生じたとも考えられる"と書いてありました。
縁談…鹿様と縁談って…(;´Д`) モテモテだったのは鹿煎餅持っていた30秒ほどの間でしたよ;;
by そらそら (2018-06-10 19:49) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
コメント欄は承認制です。

日々すり減っていく脳細胞の代わりに記録しておく備忘録的なお出掛けetc日記

【注】コメント欄にURLは記載しないで下さい。 スパム防止のため、URLを記載するとコメント記事が消える様になっています。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。